ECBの受入担保拡大、前倒し終了必要ない=トリシェ総裁
[フランクフルト 5日 ロイター] 欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は5日、2010年末までとしている受け入れ担保の対象拡大について、終了時期を前倒しする必要はないと述べ、出口政策をゆっくりとしたペースで実施する考えをあらためて示した。
ECBはこの日の理事会で政策金利を6カ月連続で据え置くことを決定した。トリシェ総裁は記者会見で、出口政策は「タイムリーかつ段階的」に行うとし、12月に概要を明らかにすると述べた。
同総裁はロイターとのインタビューで、受け入れ担保の拡大など最も長期にわたる措置についても終了時期を前倒しする理由はないと述べ、危機から正常化への移行を緩やかに進める考えを示した。
2010年末としている担保拡大措置の期限について「われわれは常に状況を分析するが、現時点では事前に通知できることは何もない」と述べた。
「これまでとったすべての対策に関し、われわれは適度に満足しており、それらの対策は、われわれが対応迫られる困難な問題に見合っていると引き続き考える。非標準的措置の解除はタイムリーかつ段階的になる見通しだ」と語った。
このところの為替市場の大幅な値動きについて「過度の変動は欧州および世界(経済)の繁栄にとって非常に悪影響がある」と述べ懸念を表明した。
最近のユーロ/ドルの上昇が「荒々しい(brutal)」かについては明言を避け、「主要変動通貨(ドル)については、強いドルが国益に適うとの米当局の発言を非常に評価する」と述べた。
ユーロ圏での利上げは、まだかなり先であることを示唆し「われわれが追求している金融政策は適切であり、われわれの見方では金利(水準)は適切だ」とした。
「中期的な視点を持つ必要があり、その観点で見るとインフレ期待はしっかり安定し、基準シナリオではインフレリスクはおおむね均衡が取れている」と語った。
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