再送:焦点:輸出持ち直しに一服、先行きに不透明感
[東京 26日 ロイター] 7月貿易統計では、輸出の持ち直しに一服感が出ている。在庫調整の進展や、高い景気回復を見せたアジアなど新興国の需要回復を背景に回復傾向を見せていた実質輸出も、7月は前月比伸び率が鈍化した。さらに米国での自動車買い替え支援策も8月24日で終了となり、4─6月に明確になった生産・輸出の回復傾向が、この先どうなっていくのか、市場には慎重な見方が再び多くなる気配が出てきた。
<輸出は前月比でプラス続くも4月がピークか>
7月の金額ベースの輸出は前年比で36.5%減と6月(同35.7減)より減少幅が拡大した。輸出の減少は、前年7月の輸出が7兆6245億円と過去2番目の高水準を記録していたことによる反動が大きいほか、円高の影響もあった。
他方、日銀が発表した7月の実質輸出入(季節調整済み)によると、実質輸出は前月比2.3%上昇の94.7と5カ月連続で上昇し、2008年12月(97.0)以来の高水準となった。ただ、上昇率は4月(同プラス7.8%)をピークに5月(同プラス5.1%)、6月(同プラス5.8%)から伸びが鈍化している。
地域別の動きも同様の傾向がみられた。内閣府がまとめた7月の輸出数量指数(季節調整済み)の参考値によると、米国(プラス1.0%)、EU(同プラス3.5%)、アジア(同プラス0.4%)がともに前月比で上昇。EUは伸びが加速したものの、米国とアジアでは4月をピークに鈍化傾向が強まっている。
<輸出伸び鈍化は生産と整合的、8月の輸出増加は一過性か>
こうした動きは鉱工業生産統計と整合的だ。経済産業省の予測調査によると、7月の生産は前月比プラス1.6%と5カ月連続で上昇する見通しだが、伸び率は縮小傾向にある。4月(プラス5.9%)をピークに、5月は前月比プラス5.7%、6月はプラス2.3%へと鈍化した。きょうの貿易統計を受けて、エコノミストの間では31日発表の7月鉱工業生産指数は予測調査の数値を下回るとの見通しが示され始めた。みずほ証券は前月比プラス1.1%、大和証券SMBCは前月比プラス0.8%程度と予想している。
米国で7月下旬から環境対応車への買い替えに最大4500ドルを補助する支援策が実施されたため、8月は米国向けの自動車輸出が拡大する可能性が指摘されているが、この支援策は8月24日に終了したため、一過性の効果に終わるとの見通しが複数出ている。ドイツ証券・シニアエコノミストの安達誠司氏は「来月発表の8月貿易統計での米国向け輸出の拡大は割り引いて考える必要があるかもしれない」と述べた。 続く...
為替「非常に大きな影響」
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