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インタビュー:M&Aに3カ年で2000億円弱、成長に必要なら超過も=味の素社長
2017年3月14日 / 07:31 / 6ヶ月前

インタビュー:M&Aに3カ年で2000億円弱、成長に必要なら超過も=味の素社長

 3月14日、味の素の西井孝明社長は、2017―19年度の3カ年計画において、M&Aに2000億円弱(前3カ年は2085億円)を投資することができると述べた。写真は都内で2015年9月撮影(2017年 ロイター/Thomas Peter)

[東京 14日 ロイター] - 味の素(2802.T)の西井孝明社長は、2017―19年度の3カ年計画において、M&A(企業の合併・買収)に2000億円弱(前3カ年は2085億円)を投資することができると述べた。海外で食品事業を重点的に展開する新興5カ国(Five Stars)でのポートフォリオ強化や欧州での拠点作りなどが対象となる。さらに、将来の成長に向け、必要ならば投資枠にこだわらない考えも示した。13日に実施したインタビューで述べた。

2月に発表した中期計画では、3年間で約2300億円の設備投資(14―16年度は1865億円)を実施するとともに、DEレシオ(負債資本倍率)を50%程度に管理しながら戦略的M&A投資を積極的に行うとした。

西井社長は「DEレシオ50%の基準でみると、2000億円弱の投資は可能。ただ、将来の成長に向かって重要な案件があった場合には、50%を超えても実施するつもりだ」と述べ、成長投資に前向きな姿勢を示した。

M&Aの対象となるのは、「おいしさソリューション」のような新しいビジネスモデル作りに加え、「Five Stars(ベトナム、フィリピン、タイ、インドネシア、ブラジル)」のポートフォリオ強化や欧州での拠点作り。このうち、欧州については「先進国と新興国の事業のバランスを取っていくためにも欧州に拠点を作りたい」とした。

具体的には「コアな技術やマーケティングノウハウは持っているが、商品を消費者に届ける販売網、プラットフォームが欲しい。調味料のように現地の食文化に適合した製品が必要なものよりも、アジアや日本の食品をダイレクトに訴求できるものが魅力的」と述べた。

西井社長が欧州でのM&Aの例として挙げたのは、北米での事業。2014年に冷凍食品の製造・販売を行っていた米ウィンザー・クオリティ・ホールディングスを買収、北米での冷凍食品事業の強化を図った。17―19年度の3カ年計画では、生産性向上や高付加価値の製品製造のために200億円規模の設備投資を実施する予定。

積極的な投資を踏まえ、北米事業は3か年で年平均9%と、タイを上回る高成長を見込んでいる。西井社長は「味の素冷凍食品の技術力と生産改善で収益性が良くなる。業務用など予想以上に強い分野も見つかっている。投資がなければ2―3%成長だが、かなり期待値は高い」としている。

欧州でのM&Aには、フランスにあるM&A部隊が活躍することになる。昨年11月のアフリカの大手加工食品メーカー、プロマシドール・ホールディングスの株式取得やトルコでの買収などですでに成果を出している。

清水律子 サム・ナッセイ

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