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アングル:米大手銀、即時決済サービス開始 新興アプリ興隆で挽回へ
2016年3月10日 / 03:34 / 2年前

アングル:米大手銀、即時決済サービス開始 新興アプリ興隆で挽回へ

 3月9日、米大手銀行が共同で、モバイル端末で使える即時振り込みシステムを稼働させる。写真はフランクフルトで2013年10月撮影(2016年 ロイター/Kai Pfaffenbach)

[ニューヨーク 9日 ロイター] - 米大手銀行が共同で、モバイル端末で使える即時振り込みシステムを稼働させる。銀行の決済サービスは、シリコンバレーのハイテク企業による浸食を許しており、ようやく情勢挽回へと腰を上げた格好だ。

JPモルガン・チェース(JPM.N)、バンク・オブ・アメリカ(BAC.N)、ウェルズ・ファーゴ(WFC.N)、USバンコープ(USB.N)などの銀行は、共同保有する「クリアXチェンジ」を稼働させる。このシステムを利用すれば、各銀行の顧客は、割り勘にした夕食代や家賃などを一瞬で他の顧客の口座に振り込めるようになる。

USバンコープは先週、システムを一部稼働したと発表。バンク・オブ・アメリカは9日に稼働を発表する予定。ウェルズ・ファーゴは同日、年央の開始を目指して作業中だと発表した。

JPモルガンとキャピタル・ワン・ファイナンシャル・コープ(COF.N)は年内開始の計画をロイターに明らかにした。

アナリストによると、PNCファイナンシャル・サービシズ・グループ(PNC.N)も年内に開始する予定だが、同社はコメントを拒否した。

構想自体は少なくとも5年前から存在したが、この間にオンライン決済サービスの米ペイパル・ホールディングス(PYPL.O)やフェイスブック(FB.O)が若年層に受けるモバイル決済アプリを導入。ジャベリン・ストラテジー・アンド・リサーチによると、モバイル端末とパソコンを使った個人間の送金は昨年、約2000億ドルに上った。

ただ銀行業界は、実際の決済スピードを牛耳っているという点では有利な立場にあり、挽回は可能との指摘もある。

<鈍い対応>

銀行にとって、これから借り入れや貯蓄を本格化させる18歳から34歳の「ミレニアル世代」の取り込みは重要だ。しかし金融危機の後始末や規制対応に追われ、顧客の行動様式の変化に対応することは後回しにされてきた。

決済を牛耳っていることによる銀行の優位性も、長続きは見込めない。

ペイパルの送金アプリ「ベンモ」その他が頻繁に利用するネットワークは今年9月、日々の決済に参入し始める。この「自動決済機関ネットワーク」は金融機関で構成される非営利団体だ。

ジェイブリン・ストラテジー・アンド・リサーチの決済担当ディレクター、マイケル・モーザー氏は「ベンモが即時決済化すれば、銀行との差異はなくなる」と述べた。

(David Henry記者)

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