Reuters logo
アングル:豪州の教育セクター急成長、所得上昇でアジアから学生増加
2016年2月23日 / 07:58 / 2年後

アングル:豪州の教育セクター急成長、所得上昇でアジアから学生増加

 2月23日、オーストラリアでは教育セクターの急成長が人口増加につながっており、経済への貢献度も増している。写真はシドニーで2014年7月撮影(2016年 ロイター/David Gray)

[シドニー 23日 ロイター] - オーストラリアでは教育セクターの急成長が人口増加につながっており、経済への貢献度も増している。公式統計によると、同国の人口は今月、アジアからの学生の増加を一因に予想よりも数年早く2400万人を超えた。

長期にわたる鉱業投資ブームが終わり、景気減速に直面するオーストラリアにとって、教育セクターの活況は明るい材料だ。

同国の教育セクターは、主に中国やインドからの学生の増加を背景に2015年に17%拡大し、200億豪ドル(142億2000万米ドル)規模と、最も重要なサービス輸出セクターとしての地位を固めつつある。

証券会社コムセクのチーフエコノミスト、クレイグ・ジェームズ氏は、アジアの所得水準が上昇し、高い教育を求める親が「オーストラリアのような場所に子どもを送り出している」と指摘。

教育セクターについて「現在まで好調に伸びており、今後もそうした伸びが続く見通しだ」と語った。

こうした状況を象徴するのように、今月にはオーストラリアを代表する観光地であるボンダイビーチで、「世界最大の英語レッスン」イベントが開催され、海外からの留学生3000人が参加した。

統計局によると、2014/15年度(15年6月までの1年)の人口の伸びの内訳では、海外からの移住者が53%を占めた。

<2段階のプロセス>

移民局によると、15年6月時点の学生ビザ保持者は37万4566人で前年比10.2%増加。中国とインドが合わせて3分の1以上を占めた。

学生ビザの申請件数も14/15年度に4.6%増加し、5年連続でプラスとなった。

オーストラリアでは学生ビザで入国し、その後、永住権を取得して居住する人が多く、人口増加につながっている。

14年に中国から学生ビザで入国し、メルボルン大学で学ぶアンバー・ワンさん(23)は「時間を有効に活用し、就職してもっと長く滞在したい」と語った。

<豪ドル安で魅力増す>

教育セクターの成長を後押ししている要因には、学生ビザの申請手続き簡素化に加え、ここ数年の豪ドルAUD=の下落があるとアナリストは指摘している。

豪ドルの対米ドル相場は2011年の1.11米ドル近辺から今年初めには0.70米ドルを下回る水準に下落した。

また外務省の暫定データによると、14/15年度のサービス輸出は628億豪ドルで、このうち教育が約30%を占めている。

*23日配信の記事で、本文の誤字を修正しました。

Ian Chua記者、Jarni Blakkarly記者 翻訳:佐藤久仁子 編集:加藤京子

0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below