五輪=男子柔道で石井が金、異色の21歳が日本最後の砦守る
[北京 15日 ロイター] 北京五輪男子柔道100キロ超級の試合が15日、北京科技大学体育館で行われ、日本代表の石井慧が金メダルを獲得。初出場の21歳が最重量級を制した。「一本」にこだわらず「勝ち」にこだわるという日本柔道界では異色の存在が、やや不振だった日本柔道最後の砦を守った。
<決勝は勝ちにこだわる石井らしい試合に>
最後は石井らしい勝ち方だった。積極的に前に出ながら技も先にかけて消極的姿勢による指導が2つ相手に与えられるとそのまま逃げ切った。「自分のいいところを出しても相手のいいところを出させない。見ている人はつまらないだろうけど」と試合後、決勝戦を振り返った。
「一本」を取ることにこだわりを持つ柔道家が多い日本のなかで石井は一本よりも「勝ち」にこだわるという異色の存在。きょうも試合後「人それぞれだが、もし決勝で一本を取る柔道、いい柔道をして、あと10秒で負けたら笑えない」と言い放った。
ここまで金3つと金8つだったアテネ五輪に比べ不振の日本柔道チーム。きょうも女子78キロ超級決勝で塚田真希が中国選手に終了直前に逆転の一本負け。だが石井は「日本柔道は背負っていない。背負っているのは(信じている戦いの神の)毘沙門天だけ」とあくまでもクールだった。
<小さな身体、豊富な練習量>
だが日本柔道界最後の、そして最も重要視される男子の最重量級の砦を守ったのも、この異色の21歳だった。
180センチ、115キロと、2メートルクラスが居並ぶ100キロ超級のなかでは小柄な部類に入る。それをおぎなってきたのは「やめろというまでやめない」(斉藤仁監督)という練習量だ。 続く...













