五輪=女子柔道78キロ級で塚田は銀、念願の「中国越え」果たせず

2008年 08月 15日 23:29 JST
 

 [北京 15日 ロイター] 北京五輪女子柔道78キロ超級の試合が15日、北京科技大学体育館で行われ、日本代表の塚田真希が決勝で敗れ銀メダルとなった。決勝で中国の強敵トウ・ブンに逆転負け、念願の勝利にはとどかなかった。 

 残り8秒。つかみかけていた勝利がするりと逃げた。トウ・ブンの一本背負いに塚田の身体がくるりと回転すると会場につめかけていた地元の観客の歓声が響き渡った。

 全日本女子柔道7連覇。アテネ五輪で金メダル。頂点に立ったように見えた塚田だが、まだ乗り越えなければならない壁があった。中国の壁だ。

 中国の強敵、トウ・ブンには05年、07年の世界選手権で2連敗。04年のアテネ五輪で塚田は優勝したが中国選手との対戦はなかった。中国選手を破って金メダルを獲得することが大きな目標であり、「大きな壁となる中国の選手に勝てるのは塚田しかいない」(日蔭暢年監督)との期待を背負い北京五輪を迎えた。

 足技で有効を奪い、終始塚田が優勢な展開。前に出て先に攻撃するという男子相手に繰り返してきた練習の成果が出ていた。だが最後の最後で夢に見てきた勝利は消え去った。

 「あの状況では前に出なくてはいけないというのがあって仕方がない」と塚田は振り返る。有効を得たがトウ・ブンも効果を得ており、わずかなポイントで並ばれる可能性があったため、危険を承知で前に出たとみられる。「あまり後悔という言葉はない」と表彰式後、涙が乾いた顔で語った。

 (ロイター日本語ニュース 伊賀 大記記者)

 
 
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