Reuters logo
英首相、トランプ氏にボーイング・ボンバルディア和解への協力要請
2017年9月12日 / 04:44 / 9日前

英首相、トランプ氏にボーイング・ボンバルディア和解への協力要請

 9月12日、英国のメイ首相は、米航空大手ボーイングがカナダのボンバルディアを相手取り、ダンピング(不当廉売)や政府補助金について米政府に調査を申し立てた問題で、トランプ米大統領に和解に向けた協力を求めた。写真はボーイング社のロゴ。1月にワシントンのエべレットで撮影(2017年 ロイター/Alwyn Scott)

[ロンドン 12日 ロイター] - 英国のメイ首相は、米航空大手ボーイング(BA.N)がカナダのボンバルディア(BBDb.TO)を相手取り、ダンピング(不当廉売)や政府補助金について米政府に調査を申し立てた問題で、トランプ米大統領に和解に向けた協力を求めた。関係筋が明らかにした。

英政府はまた、ボーイングに対し、申し立てを取り下げ、和解に向けて協議するよう直訴した。

ボンバルディアは英領北アイルランドの工場で4500人を雇用し、同地域の製造業部門最大の雇用主となっているため、メイ首相は雇用を守りたい考え。メイ首相の保守党は、北アイルランドの地域政党である民主統一党(DUP)から閣外協力を得ることで下院の過半数を確保している。

事情に詳しい関係筋によると、メイ首相は今月トランプ氏と電話会談した際、ボンバルディアの問題を取り上げたという。また、来週予定されるカナダのトルドー首相との会談でも議題とする意向。

カナダの当局者はロイターに対し、メイ首相のカナダ訪問は以前から予定されており、他にも協議すべき議題があると述べた。

カナダのフリーランド外相は12日、問題の解決に英国と協力する可能性について聞かれ、「あらゆる手を尽くす必要がある」と指摘。「われわれは緊密に連携し、非常に強力なパートナーシップに基づき主張を展開している」と述べた。

ボーイングは4月、ボンバルディアがカナダ政府の補助を受けているほか、原価を下回る不当に安い価格で旅客機「Cシリーズ」を米デルタ航空(DAL.N)に販売したとして、米商務省に調査を要請。国際貿易委員会(USITC)は今月25日に調査結果を踏まえた仮決定を下す見通し。

英政府報道官は「われわれの優先事項は、ボーイングが申し立てを取り下げボンバルディアと和解するよう促すことだ」と表明した。

「英政府はベルファストにおけるボンバルディアの事業と熟練労働者を守るため絶え間なく取り組んでいる」とした。

メイ首相の報道官は、ボンバルディア工場での雇用は北アイルランドにとって「極めて重要」と強調した。

ただ、「米国第一主義」を唱えるトランプ大統領からボーイングの申し立て取り下げに向けた協力を取り付けるのは難しいとみられる。一方、DUPはメイ首相に圧力をかけ続ける公算が大きい。

ボーイングは12日に声明を発表し、「競合他社が補助を受けていることでボーイングは打撃を被っており、今後も何年にもわたり打撃を受けるだろう。このように明確なダンピング(不当廉売)を踏まえると、状況を看過できなかった」と説明した。

その上で「世界貿易は誰もが同じルールに従って初めて機能する」とした。

*内容を追加し、カテゴリーを広げました。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below