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検証は最も効果的な政策展開につながる、外債購入難しい=布野日銀委員
2016年8月31日 / 06:56 / 1年前

検証は最も効果的な政策展開につながる、外債購入難しい=布野日銀委員

 8月31日、日銀の布野幸利審議委員は、新潟市内で会見し、日銀による外債購入について、理論的には考えられるものの、日銀の金融政策は為替を目的にしていないなどとし、実際に行うことは難しい、との認識を示した。写真は都内で昨年7月撮影(2016年 ロイター/Toru Hanai)

[新潟市 31日 ロイター] - 日銀の布野幸利審議委員は31日、新潟市内で会見し、9月の金融政策決定会合で行う「総括的な検証」を踏まえた金融政策運営について、物価2%目標の達成に向けた最も効果的な政策展開につながっていくとの考えを示した。また、日銀による外債購入は理論的には考えられるものの、実際に行うことは難しい、と語った。

布野委員は9月会合で行うマイナス金利付き量的・質的金融緩和(QQE)の総括的な検証に関連し、物価が目標とする2%に達していないからといって「政策効果がないとの結論は導き出せない」と指摘。現在も経済の好循環は回っており、「金融政策もそれなりに貢献してきた。今の金融政策は副作用より効果の方が大きい」との認識を示した。

そのうえで検証を踏まえた金融政策運営は「将来に向けて2%を達成すべく、どのような政策が最も効果的かという政策展開につながっていくと思う」と語った。

検証において、2%の物価目標を「3%にするとか、1%にするとか、そういう議論はないだろう」とも述べた。

日銀は7月の金融政策決定会合で上場投資信託(ETF)の買い入れを倍増する追加緩和に踏み切った。主要な緩和手段であるマイナス金利の深掘りや国債買い入れの増額は見送ったが、布野委員は量・質・金利の3つの次元の緩和策の「限界が間近とは思っていない」と強調。市場で根強い大規模な国債買い入れの限界論について「先入観を持って限界論を考える必要はない」と一蹴した。

<外債購入、理論上は考えられる>

安倍晋三首相の経済ブレーンを務める浜田宏一内閣官房参与は30日のロイターとのインタビューで、外為市場で円高圧力が継続する中、政府の市場介入が難しければ、日銀による外債購入も選択肢と発言した。

これに対して布野委員は、日銀による外債購入について「理論上の選択肢としては考えられる」ものの、「実際に展開できるかは難しいと思う」との認識を示した。

買い入れの決定自体は「日銀が金融政策会合で決めることができる」としたが、為替相場に影響を与えるとの論理展開であれば「それは日銀の仕事ではない」とし、「日銀はあくまで物価安定目標のために政策展開しており、為替や株式市場の水準を動かすためにやっているのではない」と指摘。そのうえで「外債購入はセンシティブな方法論」とし、「あまり考えてなかった」と語った。

*内容を追加しました。

伊藤純夫

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