Reuters logo
ブラジル最大政党、大統領支える構え 社会不安高まれば変化も
2015年7月28日 / 00:28 / 2年後

ブラジル最大政党、大統領支える構え 社会不安高まれば変化も

[ブラジリア 27日 ロイター] - ブラジル最大の政党で連立政権の一翼を担うブラジル民主運動党(PMDB)は、人気が大きく落ち込んでいるルセフ大統領を当面は支えていく方針だが、予想される景気後退によって社会不安が高まれば、その姿勢を変える可能性がある──。同党首脳からはこうした見方が聞かれた。

 7月27日、ブラジル最大の政党で連立政権の一翼を担うブラジル民主運動党は、ルセフ大統領を当面は支えていく方針だが、社会不安が高まれば、その姿勢を変える可能性がある。写真はクーニャ下院議長(2015年 ロイター/Nacho Doce)

25年間で最悪の経済の落ち込みや、国営石油会社ペトロブラス(PETR4.SA)に絡む政治汚職問題が響き、ルセフ大統領は政権運営に苦戦を強いられている。

こうした中でPMDB内の保守派を率いるエドゥアルド・クーニャ下院議長は、PMDBは連立を離脱するのが望ましいとの考えを表明した。ただ、PMDBの連立離脱について他の党首脳は否定的な姿勢だ。

PMDB上院指導部のエウニシオ・オリベイラ議員はロイターに対して「政権とたもとを分かちはしない。なぜならそうすれば、下半期にブラジルが直面する深刻な経済状況を、さらに悪化させてしまうからだ」と語った。

先週発表された世論調査ではルセフ氏の支持率は7.7%まで低下した。所属政党の労働党内からも緊縮財政路線を批判され、政治上の帥であるルラ前大統領までルセフ氏と距離を置くありさまだ。

こうした厳しい状況の下で、政府は財政黒字目標の下方修正を余儀なくされた。

それでもPMDBの支持が続くことで、ルセフ氏にはまだ歳出削減や歳入拡大を図るための追加的な法案を議会で通過させるチャンスが残されている。

クーニャ下院議長は、政府が同氏をペトロブラスをめぐる汚職に関与したとみなそうとしていると批判し、政権との絶縁を宣言。これによってルセフ氏が弾劾されるリスクが高まった。

しかしPMDBも、また主要野党のブラジル社会民主党(PSDB)も弾劾を要求しておらず、むしろ現在の経済不振の責任を労働党に押し付けて、2018年の大統領選挙における自党の立場を有利にしようとしている。

もっとも状況次第でこうした態度は一変してもおかしくない。

PMDBの議員で労働党との連立に批判的なダニロ・フォルテ議員は「国民が大々的に街頭に繰り出して政権交代を求めるなら、既に内部対立が絶えない今の連立政権は、維持する手立てがなくなる」と警告した。

8月16日には大統領に対する全国的な抗議行動が予定されており、反政府ムードがどの程度強まっているのかが明らかになりそうだ。

私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」
0 : 0
  • narrow-browser-and-phone
  • medium-browser-and-portrait-tablet
  • landscape-tablet
  • medium-wide-browser
  • wide-browser-and-larger
  • medium-browser-and-landscape-tablet
  • medium-wide-browser-and-larger
  • above-phone
  • portrait-tablet-and-above
  • above-portrait-tablet
  • landscape-tablet-and-above
  • landscape-tablet-and-medium-wide-browser
  • portrait-tablet-and-below
  • landscape-tablet-and-below