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ブレグジット、最終条件合意前の自由貿易交渉は可能=EU指針案
2017年3月31日 / 09:08 / 6ヶ月前

ブレグジット、最終条件合意前の自由貿易交渉は可能=EU指針案

 3月31日、欧州連合(EU)が公表した、英国とのEU離脱(ブレグジット)交渉に関するガイドライン草案によると、EUはブレグジットの最終条件で合意する前に、自由貿易を巡り英国と交渉する用意がある。英国からの正式な離脱通知を受け、EUのトゥスク大統領(写真)が草案を配布した。30日撮影(2017年 ロイター/Darrin Zammit Lupi)

[バレッタ(マルタ)/ブリュッセル 31日 ロイター] - 欧州連合(EU)が31日公表した、英国とのEU離脱(ブレグジット)交渉に関するガイドライン草案によると、EUはブレグジットの最終条件で合意する前に、自由貿易を巡り英国と交渉する用意がある。

草案によると、英国はまず、交渉の第1段階において、離脱条件について「大幅な前進」を示す必要がある。そうすれば、EUは交渉の第2段階として、自由貿易の交渉開始で合意することも可能としている。

メイ英首相に一定の譲歩をした形だが、草案には英国にとって厳しい内容も含まれる。例えば草案には、2019年の英国のEU離脱後、かつ自由貿易協定締結前の移行期間中、英国はEU予算への拠出や司法などについて、EUのルールを受け入れなければならないとしている。

草案によると、英国がブレグジット後も一定期間、EU単一市場の一部であり続けるのであれば、欧州大陸からの移民容認など、EUが掲げるいわゆる「4つの自由」すべてを尊重しなければならないという。

このほか、英国に居住するEU加盟国の国民約300万人に対し居住権を与えることも要請している。

メイ英首相は29日、EU基本条約(リスボン条約)50条を発動し、EUに対して離脱を正式に通知した。これを受けてEUのトゥスク大統領は31日、加盟国27カ国に英国との交渉に臨む上での方針を定めたガイドラインの草案を配布した。草案は今後、改定される可能性があり、4月29日に予定するEU首脳会議で承認を受けることになる。

メイ首相は最終条件がまとまらないままでEUから離脱する可能性を警告している。草案では、そうした可能性に備える必要はあるが、最終条件で合意しないままでの英国のEU離脱は双方の利益にならないと主張、そうならないように努力する、と明記している。

マルタを訪れているEUのトゥスク大統領は記者団に対し「離脱交渉で十分な進展が得られて初めて将来的な関係の枠組みについて協議することができる」とし、「英国ではすべての問題について同時並行的に協議を進めるとの意見も一部出ているが、そうしたことにはならない」と述べた。

今後の見通しについては、EUは英国が離脱条件について「十分な進展」を見せたか今秋にも検証する可能性があるとし、こうした過程を経て通商問題など交渉の第2段階に進むことになるとの見方を示した。

EUは英国は離脱にあたりEUに対し約600億ユーロの支払い義務がある可能性があると試算。ただ、実際に離脱手続きが完了するまで具体的な額は分からないとしている。

2019年3月29日の離脱予定日までの議会批准に間に合うよう、欧州委員会のバルニエ首席交渉官は離脱条件で2018年11月までに合意したい考え。

*内容を追加して再送します。

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