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市場が織り込む利上げ時期、誤解を招く恐れ=英中銀副総裁
2015年11月18日 / 09:53 / 2年前

市場が織り込む利上げ時期、誤解を招く恐れ=英中銀副総裁

 11月18日、イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁(写真)は、金融市場が織り込む中銀利上げ時期は誤解を招く恐れがあるほか、急激に変化するリスクがあるとの見方を示した(2015年 ロイター/Neil Hall)

[ロンドン 18日 ロイター] - イングランド銀行(英中銀)のブロードベント副総裁は18日、金融市場が織り込む中銀利上げ時期は誤解を招く恐れがあるほか、急激に変化するリスクがあるとの見方を示した。ロイターのイベントで行った講演で明らかにした。

また、投資家に対し、英中銀のインフレ見通しに「執拗に注目」しすぎないよう警告した上で、成長を促す幅広い要因に目を配るべきだと指摘した。

副総裁は、現在の市場のイールドカーブはかなりフラットだと指摘。それらが示唆する最初の利上げ時期は突然の動きに左右されやすくなっているとした。

「経済に関するごく普通のニュースを受けた先物金利の比較的緩やかな変化であっても、イールドカーブがある特定のレベルに初めて到達する時期が大きく変わることがある」と指摘。「しかし、これは(英中銀)金融政策委員会による中期的な先行きの政策見通しがそれほど劇的に動いたということを意味するわけではない。少なくとも、これは特定の時期をあまりに執拗に注目するという問題を示している」とした。

イールドカーブはリスクを織り込み、英中銀が利上げを開始する可能性が最も高い時期を直接示唆するわけではない。

10月下旬に公表されたロイター調査によると、大半のエコノミストは英中銀が2016年第2・四半期に利上げを開始するとみている。

ただ、市場は2017年初頭の25ベーシスポイントの利上げを完全に織り込んでいるにすぎない。

そうした見方は、英中銀が今月公表した最新の経済見通しを受けて強まっている。見通しでは、たとえ金利が2017年にかけて据え置かれたとしても、インフレ率は2年でかろうじて2%目標を上回ることが示唆されている。

英中銀の利上げ時期について、市場では2017年初頭との見方が出ているが、これはロイターが実施したエコノミスト調査で示された予想よりも約9カ月遅い。

これに関連してブロードベント副総裁は、市場でリスク回避の動きが出ている時は、利上げ時期をめぐる市場の予想はエコノミスト予想より後ずれする傾向があると指摘。現在の状況を例に挙げ、世界経済に対する懸念が台頭していることで、投資家の間で景気低迷から身を守りたいとの考えが出ているとの見方を示した。

HSBCのエコノミスト、リズ・マルティンス氏はブロードベント副総裁の発言について、「市場は経済情勢、および金利見通しについてハト派的に深読みし過ぎているとのわれわれの見方を裏付けるものだった」と指摘。副総裁の発言を受け英ポンドが上昇、英国債利回りもやや上昇した。

ブロードベント副総裁はまた、英中銀のインフレ見通しについて、借り入れコストの先行きを示す指標として完璧からは程遠いと指摘。「経済に対するわれわれの理解は時間とともに進化する。経験的に言えば、金利にとっては、経済の動向の方が従前の見通しよりも重要だ」と説明した。

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