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英中銀、11月利下げ判断めぐりジレンマ 想定以上に底堅い景気で
2016年10月5日 / 11:01 / 1年前

英中銀、11月利下げ判断めぐりジレンマ 想定以上に底堅い景気で

 10月5日、英中銀は数週間前に来月の利下げもあり得るとの立場を示しているが、経済がEU離脱決定以降も想定以上に持ちこたえており、追加緩和の是非を判断するにあたり難しい状況に置かれている。中銀外観。2014年撮影(2016年 ロイター/Luke MacGregor)

[ロンドン 5日 ロイター] - イングランド銀行(英中央銀行)は数週間前に、来月の利下げもあり得るとの立場を示しているが、経済が欧州連合(EU)離脱決定以降も想定以上に持ちこたえており、追加緩和の是非を判断するにあたり難しい状況に置かれている。

EU離脱手続きで厳しい交渉が予想される中、いずれかの時点で追加緩和が必要な可能性はあるが、5日公表された9月の英サービス部門購買担当者景気指数(PMI)は市場予想を上回るなど、景気は懸念されたほど大幅には減速していないもようだ。

英中銀のブロードベント副総裁は5日、英国のEU離脱が決まった国民投票以降の国内経済について、中銀の予想よりも「幾分強い」との見解を明らかにした。ただ中期にわたり持続可能かを判断するのは時期尚早とした。

米紙ウォール・ストリート・ジャーナルのオフィスで講演した副総裁は「国民投票直後の調査が示していたよりも経済が好調なのはほぼ疑いない。われわれの短期的な予想も上回っている」と述べた。

国民投票の影響が限定的な理由として、内需が堅調なことやポンド安が景気を下支えしたこと、住宅市場への影響がまだ小さいことを挙げた。

ただ副総裁は、EU離脱交渉の決着には長い時間を要する見込みで、企業の投資への影響を見極めるのは難しいと述べたほか、住宅市場への影響が出るのも時間がかかる可能性があるとした。

その上で、最近の経済指標を深読みすべきではないと強調。「11月のインフレ報告は8月以降のニュースとその中期的な影響をより体系的に分析する良い機会になる」と述べ、中銀の景気認識を反映したインフレ報告を待つことが賢明と指摘した。

同報告は11月3日に公表される。

マイケル・ソーンダース金融政策委員は4日、英経済は中銀が8月に示した予想よりも速いペースで成長している可能性があるとしながらも、労働市場にスラック(緩み)が見られることから、11月の金融政策委員会でどのように投票するかはまだ決めていないと述べている。

RBCの金利ストラテジスト、バタサラ・ダッタ氏は、市場が織り込む11月利下げの可能性は先週の約30%から15%程度に低下したと話している。

英中銀の政策をめぐっては、メイ首相が自身が率いる保守党の年次大会でこの日、中銀が景気浮揚に向け導入した措置には副作用があったとし、成長支援に向け新たなアプローチを検討する時期が来たと発言。

これについて首相報道官は、量的緩和をめぐる決定は中銀が行なうものとし、メイ首相は金融政策の結果生活が苦しくなった人々を政府として支えていくとの見解を示したと説明した。

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