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メイ英首相、EU離脱で広範な支持目指す 女王が施政方針演説
2017年6月21日 / 11:56 / 3ヶ月前

メイ英首相、EU離脱で広範な支持目指す 女王が施政方針演説

[ロンドン 21日 ロイター] - メイ英首相は21日、欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)交渉において経済界の懸念に一段と耳を傾ける意向を表明した。先の総選挙で与党・保守党が過半数割れとなったことで首相の求心力は低下しており、従来方針を修正し、ブレグジット戦略で幅広い支持を得ることを優先する。

エリザベス女王が議会で、メイ政権の施政方針を演説した。英国では国家元首である女王が、議会の開会にあたり、閣僚がまとめた政府の施政方針を読み上げる伝統がある。

女王は演説で、政権の優先課題は、EU離脱協議を最善の結果に導き、離脱条件において可能な限り幅広い合意を得ることだとし、「わが閣僚はEU離脱後のわが国の将来において最も広範な総意を構築するため議会、地方分権政府、産業界などとの協力に取り組む」と述べた。

EU法を英国法へ置換する「大廃止法案(Great Repeal Bill)」を提出、移民や難民、国外制裁、核保障措置、農業や漁業に関し新政策を導入するとしており、ブレグジットを実行する上で、国内で必要な法整備を進める。

メイ首相は施政方針を議会に示すにあたり、「選挙結果は私が望むものではなかったが、この政権は有権者の声を謙虚に受け止め、これに応える」と表明。まずは最大限の国民の支持を得られるような合意を目指し、ブレグジット協議を成功に導く考えを示した。財界などとの意見交換を強化するとしている。

 6月21日、英国のエリザベス女王(写真左)は議会で、メイ政権の優先課題は同国にとって最善の欧州連合(EU)離脱協議をまとめ、離脱条件において可能な限り幅広い合意を得ることだとのスピーチを読み上げた。代表撮影(2017年 ロイター/Carl Court)

総選挙の敗北に加え、過激派による相次ぐ攻撃や多数の死者を出した高層ビル火災などへの対応で、メイ首相は批判を受けており、厳しい状況に置かれている。

また首相は、社会保障や教育、企業統治(コーポレートガバナンス)でも従来の方針を軌道修正。企業統治では、経営陣の報酬について年次株主総会での承認義務付けや、労働者からの取締役選出などを求めていたが、こうした方針を撤回した。

ただ、国家安全保障に関わるインフラについて、外国企業による買収には政府として介入する方針を堅持した。

財政緊縮に対する国民の批判にも一段と配慮する意向を示したが、ハモンド財務相が3月に示した財政赤字削減計画もおおむね維持した。

演説の内容は今後、議会が採決する。これは新政権に対する事実上の信任投票となるため、メイ首相はこれまでに閣外協力を求めている北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)の支持を取り付ける必要がある。採決は来週29日の見込みだ。

*文章中の余分な文字を省いて再送しました。

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