日本経済に安定化の兆し、09年の成長率予想を据え置き=IMF

2009年 07月 16日 07:49 JST
 

 [ワシントン 15日 ロイター] 国際通貨基金(IMF)は15日、日本経済に関する報告書を発表し、2009年の成長率見通しを過去最悪となるマイナス6.0%に据え置いた。一部で安定化の兆しが見られるとした上で、見通しは依然きわめて不透明で世界経済の動向に左右されるとの見解を明らかにした。

 デフレリスクは11年まで続くとみられるものの、10年中に持続的な景気回復を遂げる可能性が高いと指摘。10年には1.7%のプラス成長を回復するとの予想を示した。

 IMFは5月に09年の日本の成長率をマイナス6.2%と予想、前週発表した世界経済見通しでマイナス6.0%に修正していた。

 報告書は「刺激措置が景気を押し上げるが、持続的な回復は最終的には海外(経済)が上向くかにかかっている」と指摘した。

 当局の景気対策については「うまく調整された」対応であり、既存の措置は適切だと評価。ただ、景気後退が続けば来年にも追加措置が必要となる可能性があるとし、その結果、公共債務は2014年までに対国内総生産(GDP)比140%程度に膨らむ恐れがあると指摘した。

 また、一段の下振れリスクに対応するためには財政政策を柔軟に保つ必要があり、当局は景気回復が根付いた後に中期的な戦略を明確にする必要があると強調。「景気後退の深刻さを踏まえれば、大規模な景気刺激策は適切と言えるが、すでに高水準にある公共債務がさらに大きく膨らむことから、当局は財政の持続性を確保するため中期戦略に注意を払う必要がある」とした。

 金融政策については、リスクが顕現化あるいは金融市場の圧迫が再燃した場合には、一段の信用緩和が必要になる可能性があるとしながら、需給ギャップの大幅拡大や物価の下向き圧力などを考慮すれば、今のところ「適度に緩和的」だと指摘した。

 現在の円相場に関しては「中期的なファンダメンタルズに合致している」との見方を示した。

 
 
 
 
 
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