不振目立つ外食産業、冷夏が売上高減少に追い打ち
水野 文也記者
[東京 11日 ロイター] 外食産業の不振が目立つ。景気悪化に伴い外食需要の減少トレンドが明白になったきたところに、今夏の異常気象による低めの気温によって売上高減に拍車がかかった。
この秋は新型インフルエンザの感染拡大も懸念材料として浮上するなど、収益面では一足先に冬の訪れを感じるような厳しさに直面している。集客増に向けどのように企業努力を実行していくかが業績面でのカギになりそうだ。
外食各社の8月月次動向が出そろったが、既存店売上高動向が前年同月比マイナスに落ち込む企業が続出するなど、厳しい状況が続いている。
大きな要因は冷夏だ。気象庁によると、8月の天候は北日本と東日本で気温が低く日照時間が少なかったほか、西日本では記録的な大雨となり、景気後退の影響で既存店売上高が落ち込んだところに、一段と客足が遠のく状況に直面した。
10日に月次動向を発表したワタミ(7522.T: 株価, ニュース, レポート)では、5月が4.2%減、6月が7.1%減、7月が4.6%減と推移していた既存店売上高が、8月は10.7%減と2ケタにマイナス幅が拡大。同社によると、6月のボーナス支給後、一段と消費が落ち込んだほか、長雨や冷夏の影響を受けたという。
7月まで既存店売上高がプラスで推移しながら、8月に4.2%減とマイナスに転じたサイゼリヤ(7581.T: 株価, ニュース, レポート)では「昨年8月はテレビ番組で詳しく放映された効果で売上高がアップしたことから、その反動が一番大きな要因と分析している。冷夏の影響もあるかもしれないが、これについてはどれだけ響いたか確たることは言えない」(同社の広報担当者)としている。
吉野家ホールディングス(9861.T: 株価, ニュース, レポート)の広報担当者も「業界全体のトレンドと同じで、8月は冷夏の影響があったことは否定できない」とコメントしていた。 続く...









