長期金利上昇を危惧、財政悪化懸念の是正に努める=財務相
[東京 10日 ロイター] 藤井裕久財務相は10日の閣議後の会見で、国債市場で長期金利が上昇傾向にあることを非常に危惧(きぐ)しているとし、市場に広がっている財政悪化懸念を何としても是正しなければならないと語った。
その上で、2010年度予算の編成にあたっては長期金利が上昇傾向にあることを最も重視し、麻生政権が決定した2009年度の新規国債発行額の約44兆円をめどに国債市場の信頼を得るよう努力すると語った。
<10年度予算編成、長期金利上昇傾向を重要視>
藤井財務相は、1.4%台後半に上昇している長期金利を「非常に危惧している」と述べるとともに、足もとの長期金利上昇は財政悪化懸念を反映しており、「それに対する是正を何としてもしなければならない。歳出のカットは、全てそこに目的があるという気持ちでやっている」と強調した。
これを踏まえ、2010年度予算編成について「一番大事なことは金利が上昇傾向にあることだ」と繰り返し、「国債市場の信頼を一番大事にしている。信頼を失うと国益を損なう」と指摘。
マニフェスト(政権公約)に掲げた政策の実行と国債発行との関係では「マニフェストの政策は公約であることは間違いない。それをやり、国債市場の信頼を得ることは、ある程度、やれると確信している」としながら、前政権が決めた補正予算を含めた2009年度の国債発行額である「44兆円をめどに置き、極力、国債市場の信頼を維持できるよう頑張る」と語った。
<JAL再建策、中間決算前にとりまとめ>
また、藤井財務相は、日本航空(JAL)(9205.T: 株価, ニュース, レポート)の再建問題について、10日午前に前原誠司国土交通相から説明を受けたことを明らかにした。現状では「結論に至っていない」としたが、「最終段階にきている」と指摘。13日のJALの中間決算発表前までにまとめるのか、との質問に対し、「常識的にそうだろう」と語った。
(ロイターニュース 伊藤純夫)
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