国債消化できなくなることは考えにくい=前日銀副総裁

2009年 11月 11日 21:34 JST
 

 [東京 11日 ロイター] 武藤敏郎・大和総研理事長(前日銀副総裁)は11日、都内で講演し、世界的な財政赤字を背景とした国債消化について、いま世界は資金量に対し需要が少ないとして、国債を消化できなくなることは考えにくい、との認識を示した。

 ただ、景気が回復して資金需要が出てくれば「公的部門の資金繰りに若干の問題が出てくる可能性がある」とも指摘。そのときには「長期金利が上昇するおそれがある」と懸念を示した。

 日本ビジネスプレス主催のセミナーで述べた。

 <国債消化できなくなること考えにくい>

 武藤理事長は、世界の財政赤字に触れ「このまま(国債による)ファイナンスが順調にいくのであろうかということが懸念材料になっている」と指摘。これについては「幸いなことに、いま世界には資金量に対して需要がない。投資チャンスがない。したがって、国債を買うのは金融機関にとってはむしろ安全な投資先なので、国債が消化できなくなることは考えにくい」との認識を示した。

 ただ「やがて景気が回復して民間資金需要が出てきて、資金需要が全体として増えていくと、公的部門の資金繰りに若干の問題が出てくる可能性がある」とも述べ、「そのときには国債価格が下落、長期金利は上昇するおそれがある」と懸念を示した。さらに「そのときに景気が良くなっていればいいが、景気が悪い中での長期金利の上昇になると、打つ手が限られる」と付け加えた。

 <日本経済は来年前半に踊り場>

 武藤理事長は、日本の景気について「来年前半は日本のGDP成長率は四半期ベースでみてマイナスになる可能性も否定できない」と慎重な見方を示し、気がかりな点として、雇用水準とデフレを挙げた。  続く...

 
 
 
 
 
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