刺激策長期化は新たな危機生む恐れ、低金利通貨に注意必要=独財務相
[フランクフルト 20日 ロイター] ドイツのショイブレ財務相は20日、景気刺激策を過度に長期にわたり維持することで、新たな金融危機の種をまく可能性がある、との見解を示した。
同時に、安定化措置を解除するには早過ぎるとし、ドイツで危険が過ぎ去ったと言うことはできない、と語った。
同相は欧州銀行会合での講演で「自律的な回復への道のりは依然遠い」と述べた。
景気支援措置の実施は不可避であり効果を上げたが、長期的には持続可能ではないとの認識を示し「財政の持続性や金融安定を脅かすことになる」と述べた。また「新たなバブルや金融市場危機の発生を招くリスクを高める」とした。
キャリー取引に使われているドルのような低金利通貨について考える必要があると指摘し「キャリー取引が急激に巻き戻された場合、外為市場などの市場が乱高下する恐れが生じる」と語った。
ドイツ国内では来年、破たんの増加と失業の悪化が予想され、銀行のバランスシートを一段と圧迫するとの認識を示し「金融システムは依然としてぜい弱だ。市場参加者の間では不安感が強い。銀行セクターの問題は解決していない」と述べた。
各国中銀の責務は、インフレ抑制にとどまらず金融市場の安定確保も含まれるべきとの考えを示した。
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