日経平均続伸、為替の落ち着きで午後プラスに転じる
[東京 27日 ロイター] 東京株式市場で日経平均は続伸。朝方は米株安と円高基調を嫌気して売り先行となり、年初来安値を更新した。その後、為替の落ち着きに伴い、買い戻しが入った。午後はプラスとなり徐々に上げ幅を拡大。前日比で100円を超す上昇となり、9600円台で大引けた。
先物で大口の買いが入ったとみられ、「欧州系のヘッジファンドとの観測も出ている」(国内証券)との声がきかれた。
東証1部騰落数は値上がり953銘柄に対して値下がり607銘柄、変わらずが114銘柄。東証1部売買代金は1兆6845億円だった。
午後の東京市場は、グローベックス(シカゴの24時間金融先物取引システム)で米株先物(S&Pは)が堅調だったほか、前場に軟調だったアジア株が切り返したこともショートカバーを加速させたとみられている。市場では「国内投資家の買いは続いており、下支えとなった」(国内投信)との声もきかれた。
コスモ証券投資情報部副部長の清水三津雄氏は、騰落レシオや25日線カイ離などテクニカル的な売られ過ぎシグナルが揃っていたことから、自律反発が起きやすい状態にあったと指摘。「特段の買い材料があるわけではないが、年金などにとっては買いやすい株価水準でもある。短期的には戻りを試す展開となりそうだ」と述べた。
ある国内証券のトレーダーは、連休明けから売り続けてきたヘッジ・ファンドなど海外投資家の売りが一巡したのではないかとみている。「5月決算のヘッジ・ファンドが換金売りで日本株を売ってきたが、それがひと段落した可能性がある。きょうは配当・株主優待の権利落ち日で実質6月相場となったこともあり、節目となったかもしれない」と述べた。
十字屋証券資金運用グループ・チームリーダーの岡本征良氏は、2004年5月に下げた後、6月にテクニカル・リバウンドした例をあげ、「今回もグローバル・マクロ要因で下げた後に、需給要因で上昇に転じる展開を期待したい。需給相場になれば、テーマ物色など個別材料での買いが活発化するかもしれない」とみている。
ただ、世界的な信用不安は収まる気配がないのが実情のようだ。米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、スペイン第2位の銀行バンコ・ビルバオ・ビスカヤ・アルヘンタリア(BBVA)が約10億ドルの短期資金の再調達ができなくなったと報じ、「米リーマン破たんと同等のネガティブ・インパクトが生じる可能性もある」(国内投信)との声が出ている。WSJによると、BBVAは米コマーシャルペーパー(CP)市場で資金再調達ができていない。 続く...









