ホンダが11年3月期営業利益予想を上方修正、販売増などで

2010年 07月 30日 22:08 JST
 
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[東京 30日 ロイター] ホンダ(7267.T: 株価, ニュース, レポート)は30日、2011年3月期の連結営業利益(米国会計基準)予想を前年比23.7%増の4500億円に上方修正すると発表した。従来予想の4000億円の黒字に比べ、12.5%の上方修正となる。

 円高の進行が期初予想に比べて通期で800億円の減益要因となるが、販売台数の増加や車種構成の改善などで補う。アジアなど新興国が好調に推移。四輪の世界販売台数は期初予想に比べて2万5000台増の364万台、二輪は同44万5000台増の1082万台に上方修正した。

 第2・四半期以降の想定為替レートを1ドル=85円、1ユーロ=110円と再設定。通期平均で1ドル=87円(期初予想は90円)、1ユーロ=112円(同120円)に修正した。

 想定為替レートを円高に変更したため、売上高予想は従来の9兆3400億円から9兆1000億円に減少するが、営業利益は予想比増益とした。売り上げ変動やコスト削減効果が奏功する。営業利益予想は、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト19人の予測平均値4842億円を7%下回った。会見した近藤広一副社長は「第1・四半期のレベルからすると保守的と思われるかもしれないが、国内の反動減や北米のインセンティブの状況などを考慮し、こういう見通しにした」と述べた。

 2010年4―6月の連結営業利益は前年同期比9.3倍の2344億円。第1・四半期ベースで過去最高となった。通期予想に対する進ちょく率は52%。前年同期の通期実績に対する割合は6.9%だった。

 二輪事業はインドネシア、タイなどで拡大。販売台数は前年同期比28.2%増の288万7000台となった。新興国での販売が好調に推移した。近藤副社長は「新興国は円高にあまり振れていないため、収益として為替の影響を受けずに還元できている」と語った。四輪事業はアジアや日本で伸長し、同17.4%増の89万9000台となった。北米については「期初予想から変わっていない。回復基調にあるが鈍い。カスタマーベースでは回復基調にはまだ至っていない」とした。

 資本政策として、8月6日付で2340万株の自己株消却と、1200万株・250億円を上限とする自社株の取得も発表した。

 2010年6月の世界生産実績は、前年比17.7%増の30万3549台だった。国内生産は同19.9%増の8万7573台、輸出は23.7%増の3万1523台だった。

 東京海上アセットマネジメント投信シニアファンドマネージャーの久保健一氏は「今後も米国や中国で大幅に落ち込まなければ、自動車業界は堅調に推移するのではないか。きょう発表のホンダの決算は、おおむね市場での予想に沿った数字だった」と評価。自社株買いは「海外の投資家からは評価されるだろう」とする一方、「エコカー減税の廃止や欧米経済の減速懸念、足元の円高リスクの影響を注視している」と語った。

 (ロイター日本語ニュース、杉山健太郎)

 7月30日、ホンダは2011年3月期の連結営業利益予想を前年比23.7%増の4500億円に上方修正すると発表。写真は都内のショールームで(2010年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
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