東レの4―6月期は営業黒字化、下期見通しは慎重に据え置き

2010年 08月 6日 14:38 JST
 
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 [東京 6日 ロイター] 東レ(3402.T: 株価, ニュース, レポート)は6日、2010年4―6月連結営業損益が162億円の黒字に転換したと発表した。販売数量増などが寄与して全セグメントで増収増益となった。通期予想対する進ちょく率は21.3%。前年同期は23億円の赤字だった。

 繊維は産業用途や衣料用途など全般的に需要が回復。樹脂事業も自動車や家電向けが政策効果で計画を上振れたほか、太陽電池バックシート用途などが好調だったという。情報通信材料も需要がおう盛なフラットパネルディスプレイ(FPD)用途のフィルムや半導体関連材料で数量を伸ばした。

 炭素繊維の4―6月期営業損益の赤字幅は、前年同期の3億円から1億円に改善した。航空・宇宙・スポーツ・一般産業向けの各用途で需要が回復基調にある。内田章常務は会見で「4―6月期の減産幅30%を7―9月期には20%にする」と述べ、稼働率引き上げの方針を明らかにした。この結果、7―9月期は利益率も向上し、上期は10億円の営業黒字化を見込んでいる。 

 2011年3月期の連結営業利益予想は前年比89.5%増の760億円とした。同社は3日に2011年3月期連結業績予想の上方修正を発表し、営業利益予想を600億円から760億円に引き上げている。760億円の営業利益見通しは、トムソン・ロイター・エスティメーツによる主要アナリスト18人の予測平均値620億円を22.4%上回っている。

 ただ、下期見通しは期初予想を据え置いている。内田常務は、自動車のエコカー補助や家電エコポイントという政策効果が切れた後の状況に不透明感があることなどを指摘し「先行きの環境に不透明感がある。必要があれば、4―9月期に見直す」と述べた。

 なお、7月以降の為替レートは1ドル=90円を前提にしている。

(ロイター日本語ニュース 清水 律子記者)

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