グラクソと武田の糖尿病治療薬、心臓へのリスクは同程度=調査

2010年 08月 25日 11:23 JST
 
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 [シカゴ 24日 ロイター] 英製薬グラクソ・スミスクライン(GSK.L: 株価, 企業情報, レポート)の糖尿病治療薬「アバンディア」(一般名:マレイン酸ロシグリタゾン)について24日、心臓へのリスクは武田薬品工業(4502.T: 株価, ニュース, レポート)の「アクトス」(一般名:塩酸ピオグリタゾン)と変わらないとの報告書が発表された。

 これまで発表された報告とは異なる内容で、「アバンディア」の安全性をめぐる議論に一石を投じている。

 報告をまとめたのは米保険ウェルポイント(WLP.N: 株価, 企業情報, レポート)の調査部門ヘルスコアで、「Circulation: Cardiovascular Quality and Outcomes」誌に掲載された。それによると、3万6000人以上の糖尿病患者を対象にした調査で、死亡あるいは心臓発作や心不全を起こすリスク、両方のリスクは、アバンディア、アクトスともに4%程度だった。

 ヘルスコアのデブラ・ワーツ氏は「今回の調査は、最善の糖尿治療法を決定するために、ロシグリタゾン(アバンディア)とピオグリタゾン(アクトス)に関する新たな情報源を患者とその医師に提供している」と述べた。

 アバンディアはかねてから心臓発作などを起こすリスクが指摘されている。米食品医薬品局(FDA)も問題視し米国での販売を継続するかどうか検討中。FDAの専門家会合は7月、使用上の注意事項を増やすとの条件を付けた上で米国での販売継続を認める勧告をまとめた。

 ヘルスコアの調査は、アバンディアかアクトスの使用を申請した保険契約者3万6628人が対象。平均14カ月の治療および治療後1年半の間に心臓発作や心不全を起こしたり死亡するリスクを比較した。

 ヘルスコアのMark Cziraky氏は電話インタビューで「保険契約者を対象にした調査で、2種類の薬品に違いはみられなかった」と述べた。

 調査は安全性を懸念したウェルポイントの依頼で実施したという。

 ウェルポイントの広報担当者は、こうした調査はその他の調査と合わせて検討することで、最適な治療薬を選択するのに役立ち、ウェルポイントにとっては保険適用対象とする薬を選定する助けになると述べた。

 「アバンディア」はグラクソの主力薬品の一つだが、2007年に安全性問題が提起されて以来、売り上げが大幅に減少している。

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