スイスのロシュが事業見直しやコスト削減実施へ、医療改革の流れ受け

2010年 09月 3日 16:54 JST
 
check

[チューリヒ 3日 ロイター] スイス医薬品大手ロシュ・ホールディング(ROG.VX: 株価, 企業情報, レポート)は3日、世界的な医療改革の流れを背景とした価格設定圧力の高まりを受けて、事業見直しおよびコスト削減を実施する方針を明らかにした。

 人員の削減規模や対象部門などの詳細に関しては明らかにしていないが、詳細案を今年後半に発表し、2011、12年にかけて実施する方針だという。

 同社のシュワン最高経営責任者(CEO)は「財務の柔軟性確保に向け収益を維持するとともに、イノベーションを促進し、かつ長期的な成功に導くための投資に資金を投じていく」と述べた。一方、2010年通年の見通しについては据え置いた。

 米食品医薬品局(FDA)諮問委員会は7月、同社の抗がん剤「アバスチン」の乳がん治療に関する承認の取り消しを勧告。FDAは9月17日に方針を決定するが、諮問委の勧告に従うのが通例となっており、同社を取り巻く環境には向かい風が吹いている。

 スイス紙ソンタグは前月29日、ロシュが販売部門だけなく、研究開発や生産、管理部門なども対象にした数千人規模の人員削減を実施する可能性があると報じていた。

最新ニュースのほか、ブログやコラム、スライドショーなどの最新情報をお届け