シルバー特集:尊敬されるシニアにニーズ=雑誌「Z」編集長

2007年 09月 13日 12:06 JST
 
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 [東京 13日 ロイター] 日本初のシニア向けファッション雑誌「Z(ジー)」が好調だ。2006年10月に創刊され、発行部数は約5万部(隔月発売)。平積みしている書店も多く、棚を占める多くの若者向け雑誌の中でかなり目立つ存在。中年向けファッション雑誌の草分け的存在である「LEON」(主婦と生活社)の読者層が30代から50代とすると、その一世代上が読者ターゲットだ。彼らの「消費心」に訴求するポイントは何か、龍宮社出版の山田耕二編集長に聞いた。 

 ──雑誌のコンセプトは。 

 「LEONより上の世代のファッション誌がなかった。定年退職を迎えて第2の人生を歩み始める上で、参考にできる雑誌があまりにも少ない。この雑誌のために今の出版社を立ち上げた」

 「字や写真を大きくして高齢者にも見やすいデザインにした。ビジュアル的でシンプルかつわかりやすいレイアウトを心がけている」

 「女性にもてたい・色気を出したいというのではなく、尊敬される人(シニア)を目指そうというのがコンセプトだ。外見よりも内面、精神面を満足させることができるような企画を出すようにしている」

 ──シニア層の消費パワーを期待する企業も多い。 

 「シニア層は50兆円とも80兆円ともいわれる資産を持つが、それがすぐに消費に結びつくという単純なものではない。いろいろなことを経験してきた世代なので、モノを見る目が厳しく、ごまかしが効かない。消費するにもこだわり求めている人が多い」

 「少子高齢化が進む中で広告代理店など多くがシニア層のマーケティングをやってきたが、団塊世代を1つの塊(かたまり)とみなすマーケティングは全部失敗した。われわれの雑誌は、団塊世代の男性150万人のうち3%強の5万人程度という狭い層にターゲットを絞っている。興味のない人は興味がなくていいという割り切りを持っている」

 「わたくしたちの会社では、営業部や販売部に定年退職したシニア世代を採用している。人脈やキャリアがあるうえ、皆に分け隔てなく接してくれている。さらに1番元気だ」

 ──消費行動に違いはあるか。

 「雑誌で紹介した5万円もするレザーシャツに販売店へ問い合わせが殺到したことがあった。普通、その手のシャツは10着も売れればいい方だが50着も売れて追加生産したそうだ。団塊世代は気に入ればすぐに電話して問い合わせする。フットワークが良くものおじしない行動力がある世代だ」

 「雑誌で紹介する時計は50万円から100万円が多い。最新号は百貨店の外商が薦める時計を載せている。単に高いものが売れるということではなく、こだわりやデザインが重視されるようだ」

 「旅行企画がやはり好評だ。クルーズなどの旅行企画を掲載して欲しいという要望や、広告を載せて欲しいという引き合いは非常に多い。シニア世代を狙っている旅行業者は非常に多く、需要も大きいということだろう」

 
 
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