シルバー特集:中高年の「あこがれ」、ハーレーの販売が好調

2007年 09月 13日 12:29 JST
 
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 [東京 13日 ロイター] 中高年の支持を集める「あこがれ」商品の筆頭格が、米ハーレーダビッドソン(HOG.N: 株価, 企業情報, レポート)の二輪車だろう。国内二輪車市場がピークの約5分の1にまで縮小するのとは対照的に、ハーレーは22年間連続で前年比プラスを続ける。その勢いを支えるのが中高年層だ。2年前に約4割だった新車購入者に占める40代以上の割合は、06年には約5割へと拡大している。

 「ハーレーと言えば、20代ではとても手が届かない高根の花だった。ようやく手に入れた」と、都内在住の宇都木章光さん(68)はうれしそうに語る。定年退職を機に、ハーレーに乗り始めた。

 宇都木さんの20代は、仲間とのツーリングなど二輪車を楽しんで過ごしたが、家族を養う上で事故によるけがなどのリスクが大きいと判断。結婚を機に売却して以来、乗用車を乗り継いできた。

 だが、子どもが自立し、退職金を手にして経済的な余裕が生まれ、二輪車と過ごした若き日の思いがよみがえったという。頭に浮かんだのは、かつてあこがれたハーレーだ。車両価格は約300万円と乗用車並みの価格だが「そろそろ、自分の好きなことにお金を使っていいかと聞いたら、家族は文句を言わなかったよ」と話す。

 「息子が買った250ccのバイクに乗せてもらい、50代半ばにして初めて風を切る感覚を知り感動した」──。会社役員の長谷川宗武さん(60)は新たに二輪車の魅力にひかれたシニアだ。さっそく免許を取得し国産二輪車を購入したが、ありふれていて面白みに欠けると感じ、ハーレーに乗り換えた。長谷川さんは「かつて米ドラマ・ルート66を見てあこがれた米国道66号線を、ハーレーで走りたい」と、夢をふくらませる。

 <乗りやすさ意識し、車高を下げる>

 ハーレーに高齢者の支持が集まるのは、ユーザー側の「あこがれ」だけが要因ではない。ハーレー側の努力も大きな要因だ。ハーレーダビッドソンジャパンの奥井俊史社長は「ユーザーが感じる壁を取り除くことが重要だ」と語る。

 従来、ハーレーは、筋骨隆々な男性が乗る二輪車というイメージが強く「乗る人を選ぶ」とされた。

 しかし、近年は高齢者や女性にユーザーのすそ野を広げるため、商品改良を進めてきた。例えば、太くて握りにくかったハンドルを細くしたり、強い握力を必要とした重いクラッチも軽く握れるようにした。乗り降りの難しさや転倒などの不安を和らげるため、車高を下げるなどの工夫もしてきた。

 ハーレー専門店「ウインドジャマー」を経営する牧之瀬保社長は「試乗会などで運転しやすさに気づき、購入意欲を高める人が多い」と話す。消費者の視点に立った取り組みも、体力的な衰えから購入に一歩踏み出せない高齢者の背中を押しているようだ。

 
 

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