シルバー特集:「日本の未来は暗くない」、豪作家が語る

2007年 09月 27日 10:23 JST
 

 [東京 27日 ロイター] オーストラリアと日本を拠点に活動し、2つの異なる社会でシニアライフを送る作家のロジャー・パルバースさん(63)。そんな彼の目に、高齢化する日本社会の未来はどう映るのか。「日本には新しい文化が花開く」と明るい見通しを持つパルバースさんに話を聞いた。

 ──高齢化が進んで日本は衰退していくという一般的な見方には賛成か。

 「日本の未来は暗くない。私は東京工業大学で教壇に立っているが、学生や若いクリエイターなどと接して、そう感じる。経済的に大きく成長したり、中国などアジア諸国との外交関係が良くなるかどうかは分からないが、文化的に繁栄していくだろうと期待している。明治時代には森鴎外や宮沢賢治のようなコスモポリタンがいた。21世紀の日本には第2の明治というべき時代が到来して、新しい文化が花開くかもしれない」

 「団塊の世代も、日本にとっては救いだ。ロックンロールやビートルズを聞き、学生運動もやった彼らは発想が開放的。欧米的なロマンティシズムも持っており、今までの世代とは違う。彼らは引退し始めたばかりなので、これから変化を起こしていくだろう」

 ──暗い要素は。

 「1つ障害があるとすれば少子化だが、悪いのは政治であって、いずれ変わる可能性がある。子供を育てるのが楽な社会になれば、以前のようにどんどん子供をつくるようになるかもしれない」

 「日本は働き盛りという言葉の定義を見直してもいい。私はあと2年で東工大を退職しないといけないが、ようやく教えるコツを会得した。教えたいことがいっぱいある。体力的にみれば40代が働き盛りかもしれないが、質でいうと年配者は良い仕事ができると思う。日本には働きたい気持ちが強い高齢者が多いし、少子化による労働力不足対策にもなる」

 ──日本とオーストラリアで高齢者のライフスタイルに違いはあるか。  続く...

 
 
 
 
 
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