8月機械受注、前月比‐6.0%と2カ月ぶり減少の見通し

2007年 10月 5日 12:04 JST
 

 [東京 5日 ロイター] ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、内閣府が11日午前8時50分に発表する8月機械受注(船舶・電力を除く民需)は前月比マイナス6.0%と、2カ月ぶり減少となる見通し。大幅増になった前月の反動で減少するとの見方が多いが、マイナス幅が予想通りなら7─9月期の内閣府見通し(前期比プラス3.7%)の達成は可能とみられている。機械受注統計は設備投資の先行指標として注目が高い。

 7月の船舶・電力を除いた民需の受注額は前月比17.0%増加の1兆1235億円となり、2006年6月の1兆1735億円に次ぐ今景気拡大局面では2番目の高水準となったが、鉄道車両、携帯電話端末、化学プラントなど大型案件が集中するという特殊要因があった。このため、エコノミストの間では大幅増になった前月の反動で8月は減少するとの予想が大勢だ。

 8月の関連統計をみると、工作機械受注(内需分)は8月は前年比マイナス7.4%(7月:同プラス1.0%)とマイナスに転じた。一方で「半導体製造装置受注(国産)は前年比マイナス8.2%(7月:同マイナス12.3%)と6カ月連続のマイナスながらマイナス幅は縮小。鉱工業生産では電子デバイスの在庫調整が進展を見せており、電子・通信機械関連への投資抑制圧力は徐々に弱まりつつある」(みずほ証券)との見方も出ている。

 また、9月日銀短観で07年度設備投資計画が大企業、中小企業ともに前回調査から上方修正されたのと同様に「投資意欲の底堅さを確認する結果」(信金中央金庫)になると見込む声が多く、米国でのサブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅ローン)問題と実体経済への影響について不安感が残るなかでも「企業の期待成長率は現段階で大幅には下振れていない」(ABNアムロ証券)という。

 エコノミストの間では、7─9月期は3期ぶりにプラスになる可能性が高まったとみられている。三井住友アセットマネジメントでは「8月分が予測通りのマイナスなら、9月分の前月比が仮にマイナス8.7%と大幅なマイナスでも、7─9月期見通しの前期比プラス3.7%は達成できる。7─9月期の前期比は上方修正される可能性が高くなったと言われることになろう」としている。

 内閣府によると、8月、9月の受注がそれぞれ前月比6.5%減でも、7─9月期見通しである前期比プラス3.7%の達成は可能だという。また、8月、9月の受注がともに前月比横ばいで推移すれば、7─9月期は前期比横ばいの達成は可能だとしている。

 
 
 
 
 
 

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