再送:ロイターサミット:09年にラップ口座の市場規模は約2兆円に=大和証券

2007年 10月 10日 17:42 JST
 

 [東京 10日 ロイター] 大和証券の谷口幸四郎常務は10日、富裕層向けサービスのひとつ、投資一任運用ビジネス(SMA=ラップ口座)について、2009年3月末には約2兆円のマーケットになるとの見通しを示した。2007年6月末の国内のラップ口座の資産残高は約7000億円だった。富裕層向け資産運用ビジネスを提供する金融機関幹部や専門家を集めた「ロイター・ウエルス・マネジメント・サミット」で語った。

 大和証券グループ本社(8601.T: 株価, ニュース, レポート)は09年3月期を最終年とする中期経営計画で、ラップ口座の契約資産残高を08年3月期5000億円、09年3月期に8000億円にする目標を示している。07年9月末時点の残高は2512億円だった。

 これは時価ベースの目標だが、谷口常務は「マーケットの上昇を期待するのはよくない」として、資産残高の積み上げて突破を図ること強調するとともに「口座を増やすより、1口座あたりの金額を伸ばす」と語った。このため口座数は、9月末の約2700件に対し、08年3月期には4000件、09年3月末には6000―6500件程度の緩やかな伸びを想定しているという。

 ラップ口座は、投資家と一任契約を結び、証券会社が資産運用する投資顧問サービス。SMAとも呼ばれ、証券各社が富裕層取り込みのために強化している。大和証券のラップ口座は5000万円以上の資産の顧客に限定しており、メインターゲットは「金融資産は3―5億円の資産がある顧客」だという。目標達成に向けては「投資家の心理は、高級なよい商品提供をしてもらっているというステイタスにある」として、ラップ口座のブランド価値を上げることで契約資産の拡大を図る考えという。

 一方、大和証券は、最低契約金額をラップ口座の10分の1(500万円)で受け付ける投資一任運用サービス「ファンドラップ」の取り扱いを10月9日から開始した。谷口常務は「ファンドラップで広く顧客を集めて、SMAによる大口資金の運用につなげていく」との考えも示した。ファンドラップについては「1カ月で2000億円くらいは集まりそうだ」と述べて、好調な滑り出しを強調した。年間の契約資産1兆円以上の大型商品に育てる考えという。

 投資顧問業協会によると、07年6月末時点でラップ口座の資産残高トップは大和証券の2487億円(2491件)。大手証券では、日興コーディアル証券1676億円(1万5662件)、野村証券1219億円(4793件)、新光証券1113億円(4279件)などとなっている。銀行系証券では、三菱UFJ証券104億円(90件)、みずほインベスターズ証券84億円(292件)と、残高がまだ少ない。

 谷口常務によると、ラップ口座の顧客層は大学や宗教法人のような法人に拡大してきている傾向があり「個人の富裕層ばかりの商品ではなくなってきた」という。

 <海外金融機関のM&Aには危機感も>  続く...

 
 
 
 
 
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