原料高に苦しむ食品各社、値上げ浸透と海外拡販がカギに
水野 文也記者
[東京 12日 ロイター] 食品会社の収益見通しが厳しくなっている。穀物市況の上昇などを背景に原料高に直面する一方、国内需要が鈍化し、売り上げ伸び悩み下でのコスト上昇に苦しんでいる。この二重苦を打開する方策として、国内での製品値上げと好調な海外での拡販が業績浮上のカギとして市場の注目を集めつつある。
中間決算発表で食品会社の業績下方修正が目立つ。2008年3月期連結決算の営業利
益見通しについて、キッコーマン(2801.T: 株価, ニュース, レポート)が240億円から230億円(前年比6.3%増)、ニチレイ(2871.T: 株価, ニュース, レポート)が183億円から168億円(同7.4%減)、日清食品T>が310億円から265億円(同21.4%減)に引き下げている。味の素2802も750―800億円から750―775億円にレンジの下限を下方修正した。
<人口減少で家庭用食品の需要が減少傾向>
人口総減少時代を迎え、先行き食品の国内需要が落ち込んでいくとみられている中、各社の決算動向をみると、既にその兆候が出始めている。ニチレイでは家庭用調理冷凍食品など加工食品が不振、日清食品でも国内販売の低迷を下方修正の理由の1つとして挙げていた。
さらに収益環境の悪化に拍車をかけているのが、商品市況の高騰に伴う原料価格の上昇だ。大豆、トウモロコシ、小麦とジャンルを問わず全般的に価格上昇が止まらず、利益を押し下げる要因になっている。業界関係者の間からは、既にコスト削減による原料高の吸収は難しい段階まできたと訴える声が多い。そうした中で、製品価格の値上げを実施する企業が増えている。
<値上げでこわい消費者離れ> 続く...





