個人金融サービスを1月開始、10年以内に30─50店開設へ=HSBC
[東京 12日 ロイター] 英金融大手HSBC(HSBA.L: 株価, 企業情報, レポート)は12日、国内の個人向け金融サービスを提供する1号店を2008年1月31日に開設すると発表した。来年末までに東京と関西に合計7店舗、5─10年以内に全国の主要都市に合計30─50店舗を開設する計画。
記者会見した同社グループ香港上海銀行個人金融サービス本部長のフランソワ・モロー氏は口座数の目標や黒字化のメドについては明らかにしなかったが「リーズナブルな時間の枠内で黒字化を達成したい」と語った。
<国内金融機関との提携や大掛かりな広告宣伝が成功の条件か>
新サービス「HSBCプレミア」は1000万円以上を預け入れできる個人を対象にするもので、1号店は東京の広尾に開設する。金融庁の認可が下りれば赤坂支店も同時に開設し、年内に東京でさらに4店舗、関西に1店舗をオープンする。同社はプレミアの対象となる金融資産1000万円以上、1億円以下を持つ「マス富裕層」が首都圏に630万人程度いると推計している。
基本的なサービスは他の銀行と同様に普通預金、定期預金、外貨預金、国内外の送金、ATMなどで、各種の投資信託、保険商品、ストラクチャード定期預金、住宅ローンなども提供する。また、HSBCプレミアの顧客には複数の特典がついた年会費無料のクレジットカードも発行する。
外貨預金は新興国通貨を含む13種類を扱う予定で、09年末までに20種類に増やす。取り扱い通貨全ての通貨建て定期預金も提供し、取引残高に応じて為替手数料を割り引くことなどで他社との差別化を図る。投資信託も15社51本の品揃えで開始し、100本程度まで順次増やす。ゆうちょ銀行やセブン銀行との提携により、プレミアの顧客は国内約3万9000台のATMをできるほか、世界では100万台の利用が可能という。
富裕層市場に詳しいある金融関係者は「日本で強固な顧客基盤や高い信頼性を持つ金融機関と提携するか、ブランドを浸透させるために相当なコストをかけて広告宣伝を行うことが成功の条件になる」と指摘する。HSBCは金融資産3億円の富裕層向けにプライベート・バンキング(PB)サービスも別途提供しており「プレミアを通じてPB顧客を発掘することも1つの大きな狙い」(同金融関係者)と見る向きもある。
<プレミア分野の人員を400人に拡大へ> 続く...





