再送:福井日銀総裁会見の一問一答

2008年 01月 22日 20:11 JST
 

   [東京 22日 ロイター] 福井俊彦日銀総裁は金融政策決定会合後に記者会見した。詳細は以下の通り。──中間評価について、その背景を説明していただきたい。

「世界経済は地域的な広がりを持ちながら成長を続けているとの判断だ。中でも米経済が特に気になるが、個人消費や設備投資は緩やかな増加を維持しているが、住宅市場の調整が長引いており、あるいは失業率が最近になりいく分高まっているなど、米経済は減速感が強まりつつあると思っている。引き続きサブプライム問題とその影響を注視していく必要がある」

 「日本経済は、世界経済が全体として拡大あるいは成長を続けている下で、日本からの輸出は増加を続けている。米国向け輸出はここ数四半期、少し弱めとなっているがその他地域向け輸出は順調に伸びており、全体の輸出は増加を続けている。国内民間需要は一言で言えば増加している。企業収益が高水準で推移する中、設備投資は引き続き増加基調にある。この間、住宅投資は改正建築基準法の施行から大幅に減少している。雇用者所得は1人当たり賃金は引き続きやや弱めの動き。もっとも雇用者数は増加を続けており、雇用者所得は緩やかな増加を続けている。こうした下で個人消費は底堅く推移していると判断される」

 「以上、内外需要動向について申し上げたが、供給面では生産は増加を続けており、在庫もおおむね出荷とバランスが取れている。こうした面からみても、経済のバランスが目先崩れるリスクは少ない。先週の支店長会議でも、足元の景気は一部で弱めの動きが見られるが、多くの地域で景気は拡大あるいは回復の方向が続いているということを確認した」

 「まとめると、日本経済は生産・所得・支出の好循環メカニズムが基本的に維持される下で、先行き物価安定の下での息の長い成長が続くがい然性が引き続き高いと判断している。しかし、世界経済・国際金融市場・原材料高などの不確実性に加えて、国内景気も足元、住宅投資の影響などから減速していると見られる。したがって私どもとしては、今後公表される経済指標や情報、内外の金融市場の情報などを丹念に点検し、見通しのがい然性とそれに対するリスクをさらに見極めたうえで、適切な政策判断を行いたい。これが今日の結論だ」

 ──展望リポートの中間評価において景気判断を下方修正しているが、利下げを検討する過程にあると考えていいか。

 「中間レビューを経た後の先行きの経済見通しについて、基本的なシナリオは大筋維持している。これまでの基本的な金融政策のスタンスに変わりはない。つまり、見通しのパスのがい然性と上下両方のリスクを丹念に点検しながら、適切な政策判断を、その都度の政策決定会合できちんと行っていくことに尽きる」

 「マーケットの一部で、米国を中心とする世界経済の不確実性、グローバルな金融資本市場における不安定性を大きな背景として、先行きの金融政策について、どちらかというと金利引き下げ方向、極端な場合には日本の金利政策についても一部でそうした観測が出ていることは承知している。背景となる経済・金融情勢が先行きを判断する上で微妙な局面に差し掛かっていることは、その通り受けとめている」  続く...

 
 
 
 
 
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