12月鉱工業生産、前月比+2.0%の予想
[東京 25日 ロイター] ロイターが民間調査機関に聞き取り調査したところ、30日午前8時50分に経済産業省が発表する12月の鉱工業生産指数速報の予測中央値は前月比プラス2.0%となった。指数水準としては112.6(2000年=100.0)程度と、10月を上回り過去最高を更新する見通し。12月指数が予想通りになった場合、10─12月期の生産は前期比1.5%程度の増加となりそうだ。
12月の伸び率は経産省の予測指数(同プラス4.0%)を大きく下回りそうだ。
エコノミストからは「米国向け輸出の減速感は否定できない。内需をみても、消費者マインドの弱含みなど、先行きの生産拡大テンポの鈍化要因が散見される。」(三菱総研)、「生産は循環的には回復局面であるため、目先大幅な下振れは予想していないが、このところの輸出の減速感の強まりから、予想指数ほどは伸びないと想定」(ABNアムロ証券)などの指摘があった。
また在庫調整局面に入りつつある建設財についても「生産下押し圧力がかかりやすい」(ドイツ証券)との指摘あった。
関連統計をみると、12月季節調整済み輸出数量指数(内閣府)は前月比プラス3.0%となり上昇トレンドを維持した。一方、12月の大口電力使用量(10電力会社合計)は前年比プラス2.8%となり、11月と同じ伸び率となった。
12月生産が予想通りになれば、10─12月期の生産は前期比プラス1.5%と、3四半期連続の増加となりそうだ。
同時に発表される1月、2月の生産予測指数も注目を集めよう。「企業収益の下方修正や個人消費関連の下振れ懸念が広がる中、在庫率の悪化など先行き不透明感は残る」(みずほ証券)ためだ。また農林中金総研では、1月の予測指数をプラス0.5%、2月をマイナス0.5%と「一進一退」を予想している。
今後については、北京オリンピックを前に、デジタル家電を中心にした増産、在庫積み増しが予想されるが「米経済の減速が世界経済に波及する懸念が強まる中、先行き下振れする可能性もある」(信金中金総研)などの懸念も聞かれた。
(ロイター日本語ニュース 児玉成夫記者)
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