REITファンド1月末純資産は前月比‐11.0%、国内相場の急落と円高響く
[東京 5日 ロイター] 上場REIT(不動産投資信託)に投資する国内籍公募ファンドの1月末の純資産残高は前月末比11.0%減の8兆9506億円となった。
国内のREIT相場の急落と円高の進展で資産価値が目減りしたことなどで、4カ月連続の減少となり、昨年5月末以降維持していた10兆円台を割り込んだ。投信情報サービス会社リッパーのデータをもとにロイターが集計した。
1月は信用収縮による市場混乱の余波に加え、REIT最大手の日本ビルファンド投資法人8951.Tの公募増資計画の発表などで、東証REIT指数が15%強の大幅下落となり、資産価値が目減りしたもよう。米REIT指数MSCI US REIT Indexと欧州の不動産関連証券指数FTSE EPRA/NAREIT Europe Indexはともにほぼ横ばいだったが、円が対ドルで4.5%、対ユーロで2.7%それぞれ上昇したことが響いた。
昨年後半から軟調な地合いが続いているため、「投資家からの資金は流出超が続いている」(日系大手投信)という。ただ、別の投信会社からは「資金流出というより新規の資金流入が止まったという感じで、割安感から押し目買いを入れる投資家もあり、売買は交錯している」との指摘もあった。
REITファンドの7割弱にあたる157本は定期的に分配金を支払うタイプ。株価との相関が低いことなどから、分配型ファンドを持つ投資家からリスクや資産を分散するための商品として人気を集めていたが「運用成績の不振でボーナス分配が昨年前半に比べ減少傾向にあり、REIT人気に影を落としている」(日系投信)とみる向きもある。
1月は新たに8本のファンドがREITファンドのカテゴリーに加わり、全体では242本(国内型52本、海外型190本)となった。償還は2本だった。
1月末時点で純資産残高が最大のREITファンドは、日興アセットマネジメントの「財産3分法ファンド(不動産・債券・株)毎月分配型」62004307JPで1兆1196億円(前月末1兆2427億円)。2位は大和投信の「りそな・世界資産分散ファンド」62005299JPで5465億円(同6151億円)、3位は野村アセットマネジメントの「グローバルREITオープン」62004923JPで4374億円(同5203億円)だった。純資産が1000億円以上の投信は前月と同水準の23本。
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