グローバルな金融面の下振れリスク、G7でも十分議論=日銀総裁

2008年 02月 7日 14:43 JST
 

 [東京 7日 ロイター] 福井俊彦日銀総裁は7日午後の衆院予算委員会で、短期的なリスク要因としてグローバルな経済と金融面のダウンサイドリスクをあげ、これらについては9日に東京で開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)でも十分議論されるだろうとの認識を示した。

 また、国際的に認識をそろえて対処する必要があると語った。伊藤達也委員(自民)の質問に答えた。

 金融政策運営スタンスについて福井総裁は、物価の安定を基礎とし息の長い安定的な成長を図っていくために「短期的にそしてかなり先を見通したシナリオの点検とリスクの点検が大切だ」と語った。

 そのうえで短期的には「足元景気は減速しており、短期的なリスク要因について十分注意深くなければならない」と指摘。「特にグローバルな経済および金融面で起きているダウンサイドリスク、これはG7でも十分議論されるだろうが、国際的に認識をきちんとそろえて対処していく必要がある」と語った。

 また、原油価格や食料品価格、原材料価格の上昇について「ダウンサイドリスク、アップサイドリスクの両面の性格をもった複雑なリスクである」とし、これらを評価し金融政策に反映させていく必要があるとした。

 長期的には、少子高齢化への対応と財政再建を達成していくために、イノベーションを促し生産性を向上させる道筋が欠かせないと指摘。金融政策の役割として最適な金融環境を提供することだとした。

 福井総裁はこうしたプロセスを金融面からサポートし「企業も家計も安心して投資を行えるような金融環境を提供していくことだ」と指摘。「景気の振幅をなるべく小さくしながら、政府・民間の努力で増加していく潜在成長力をそのまま現実の成長力として発揮させていく。それに必要な金融環境をいつもそろえていくということだろう」と述べた。

 (ロイター日本語ニュース 吉川 裕子編集委員)

 
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