来週はユーロ/ドルの下げ余地見極め、欧米の経済指標・要人発言に注目

2008年 02月 8日 18:16 JST
 

 [東京 8日 ロイター] 外為市場では来週も、上値の重さが目立ってきたユーロ/ドルの行方が相場全般を左右しそうだとの見方が広がっている。景気減速感が売り手がかりとなっている英ポンドとともに下げが加速すれば、これまで売り込まれたドルの買い戻しがさらに強まる可能性がある。

 英独の経済指標や欧州大手金融機関の決算発表、米国の1月小売売上高、バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言などが関心を集めている。

 予想レンジはドル/円が106.50―108.50円、ユーロ/ドルが1.4300―1.4600ドル

 <通貨オプション市場は目先のユーロ安を示唆>

 ユーロ圏の経済指標に予想を下回るものが増え始めたこと、政策金利の据え置きを決めた欧州中央銀行(ECB)のスタンスが「(これまでのタカ派から)中立に変わった」(外銀)ことなどが手掛かりとなり、ユーロ/ドルは8日までに2週間半ぶりユーロ安水準に下落した。下げの激しさからユーロ/ドルの値動きは「為替市場のメーンドライバーになっている」(外資系証券)状況で、ユーロ/ドルの下げがさらに大きくなれば、他通貨に対するドル買いも加速しそうだという。

 通貨オプション市場では、目先的なユーロ安を予想する参加者の動きが浮き彫りとなっている。ユーロ/ドルの予想変動率(インプライド・ボラティリティ)は8日、ロイターデータで1カ月物が10.2%と2005年1月以来、3年ぶりの高水準に上昇。プットオプションとコールオプションの格差を示すリスクリバーサルのスプレッドも1カ月物で0.7%付近のユーロプットオーバーと、「過去1年間でも昨年8月と12月の2回しかない」(都銀)水準をつけた。取引の中心は1カ月物などの期近物が多く、目先的に「1.4ドル割れを視野に入れて取引する向きも出てきた」(同)という。

 ユーロ圏では11日に12月仏鉱工業生産、12日に2月独景気期待指数(ZEW)、14日に第4・四半期独国内総生産(GDP)速報値とECB月報が発表される。11日にはユーロ圏財務相会合、12日のEU(欧州連合)財務相会合が開催されるなど要人発言の機会も多い。トリシェECB総裁も13日と14日、15日と連日講演を行う。

 サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題への懸念がくすぶる中、相次ぐ大手金融機関の決算発表にも注目だ。ロイターの調べでは、12日にクレディ・スイス(CSGN.VX: 株価, 企業情報, レポート)、14日には独コメルツ銀行(CBKG.DE: 株価, 企業情報, レポート)とUBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)が決算を発表する。  続く...

 
 
 
 
 
 

ロイターオンライン調査

写真

デフレ環境下で急速な円高が進み、「ドバイショック」も加わった。「日本株は売り材料ばかりで、八方ふさがりだ」との声も。  ブログ