世界の金融市場は長引く混乱に直面=米財務長官

2008年 02月 9日 22:12 JST
 
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 [東京 9日 ロイター] ポールソン米財務長官は9日、世界経済は長引く金融市場の混乱に直面していると指摘する一方、米経済がリセッション(景気後退)に陥ることはない、との見解を示した。

 7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)閉幕後に公表した声明で「現在の金融市場の混乱は深刻で持続的だ」と指摘。「金融市場が、ストレス局面から回復にするに伴い、リスク再評価が行われボラティリティが続くことを予想すべきだ」と述べた。

 米経済が2008年も成長を続けるとの見通しを示したが、その見通しがリスクに直面し、そのために財政出動が必要になった、と認めた。

 その後の記者会見でも、米経済は今年、たとえ減速しても成長を続けるとの認識を示し、「わが国が成長し続けると信じている。成長していれば、リセッション(景気後退)に陥ることはない」と述べた。

 米経済のリスクが下向きであることも認めた。

 「住宅市場の調整、エネルギー価格高、資本市場の混乱が合わさって、目先の成長の重しになっている」と述べ、来日直前に上下両院議会を通過した景気対策法案が不可欠な助けだとの認識を示し、「短期的な下方リスクを考えると、明らかにわれわれには行動が必要だ」と述べた。

 今回の東京G7は、昨年起きた米サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅ローン)市場を震源とする危機が世界経済に波及していることに対する懸念が強まるなかで開催された。

 ポールソン長官は、今回の事態から学ぶ教訓として、ダメージを最小限にとどめるための政策対応を見出すため、「ストレスを受けている局面では頻繁な連絡と緊密な調整の必要性が高まること」を挙げた。

 米国が他のG7メンバーに対し、1520億ドルの景気対策が上下両院議会を通過した米国にならって景気対策を講じるよう強く求める、との一部報道は不正確だと指摘。「各国にはそれぞれの経済状況があり、それに注目する必要がある」と述べた。

 今回の会合で、中国や中東といった巨額の経常黒字を抱える国の政府系ファンド(ソブリン・ウェルス・ファンド、SWF)の投資が活発化していることも議題に上ったことを明らかにした。

 長官は、SWFの活動を監視しなければならず、おそらく行動規範の策定も必要だろうが、SWFを世界貿易にとってもマイナスとなる保護主義的措置の根拠としてはならない、と述べた。

 
 
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