野村HD、アジアの収益を5年で3倍の1000億円に
[東京 14日 ロイター] 野村ホールディングス(8604.T: 株価, ニュース, レポート)は14日、日本を除くアジアの営業収益を今後5年で現行の約3倍の1000億円に拡大する方針を明らかにした。経済成長を背景にアジアで収益拡大を急ぐ欧米の投資銀行を急追したい考え。
郷喜順・アジア地域マーケティング担当執行役が同日、グループのアジア戦略に関する説明会で述べた。
野村HDの日本を除くアジアの営業収益(金融費用控除後)は07年3月期249億円だった。07年4─9月期は227億円。
郷執行役は「今年度下期(の業績)は苦しいので(通年ベースで営業収益が)上期(227億円)の倍になるかは分からないが、収益を5年後に1000億円にする目標がある」と述べた。
07年3月期の野村HD全体の営業収益は1兆0911億円。このため、グループ全体の営業収益に占めるアジアの割合は3%未満にすぎない。しかし、経済成長を背景に企業の資金需要ニーズは旺盛で「投資銀行業務の拡大や自己資金投資業務などの拡大が見込める」(郷執行役)とみている。
野村HDは07年、香港に自己資金投資の拠点を新設し、日欧を中心に展開していた同業務をアジア全域に広げたほか、今後はアセットファイナンス業務もさらに拡大する考え。すでに韓国で商業ビルへの投資を開始したが、アジアの物件に投資するファンドの組成を今年中に行う予定としている。
野村はアジアで認知される投資銀行になるとの目標を掲げているが、依然ハードルは高い。たとえば、企業のIPOなど新株発行をともなう資金調達(エクイティファイナンス)の引受ランキングでは、07年1─12月期、日本では首位を堅持したがアジア(日本、オーストラリアを除く)では上位10社の圏外だった。
引受ランキングの首位はUBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)。この他、ゴールドマンサックス(GS.N: 株価, 企業情報, レポート)、モルガン・スタンレー(MS.N: 株価, 企業情報, レポート)、中国のCITIC(600030.SS: 株価, 企業情報, レポート)などが上位を占め、野村は上位に食い込めていない。
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