豪ドルが対英ポンドで10年ぶり高値、数少ない「買い通貨」に

2008年 02月 19日 15:43 JST
 
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 基太村 真司記者

 [東京/シドニー 19日 ロイター] 外為市場で豪ドルに買い人気が集中している。資源高による景気拡大と政策金利の引き上げ観測を背景にこの日、利下げ見通しの強まってきた英ポンドに対して10年ぶり高値を更新するなど、豪ドルはほぼ全面高となった。

 サブプライムモーゲージ(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題でドルやユーロなど主要通貨に軒並み売り圧力がかかる中、豪ドルは数少ない「買い安心感のある通貨」として存在感を増している。

 <全員参加で豪ドル全面高、RBAは2月会合で大幅追加利上げを検討>

 19日の取引では豪ドルが全面高となった。足元景気の好調ぶりとインフレによる利上げ期待を背景に、早朝から米系証券などを通じて上値に控える一段の豪ドル買いを誘発するストップロスを狙った買いが先行。さらに日本時間午前9時半に発表されたオーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)の2月理事会議事録で、大幅な追加利上げが必要となる可能性を検討したことが明らかになったため、買いはさらに加速した。

 市場筋によると、この日の豪ドルは「全員参加の買い」(外銀の外為担当者)で幅広い通貨に対して急上昇。豪ドル/米ドルはロイターデータで朝方の0.9130米ドルから0.91米ドル後半に上昇し、昨年11月以来3カ月ぶり高値を更新。豪ドル/円も同98円後半から99円半ばと、昨年12月以来2カ月ぶりの高値をつけた。ユーロ/豪ドルも1.5928豪ドルと2月安値を下抜けて昨年11月以来3カ月ぶりの安値を更新し、オセアニア市場で取引の多い豪ドル/ニュージーランドドルでは豪輸出企業の豪ドル買いも加わり、1.1539NZドルと1カ月ぶりの豪ドル高水準をつけた。

 <資源高で豪景気は拡大、豪高級レストランの予約は10カ月待ち>

 世界経済がサブプライム問題をきっかけに「チャレンジングで不確実な環境に直面」(7カ国財務相・中央銀行総裁会議の声明文)する中でも、豪景気の好調ぶりは顕著だ。資源高で高まるインフレ見通しがRBAの利上げ観測を強める一方、14日に発表された1月失業率が4.1%と統計開始来の最低水準を更新するなど、「住宅問題が顕在化してきたNZや、米景気減速のあおりを受けたカナダなど他の資源国と違い、資源高の恩恵が顕著」(別の外銀の外為ディーラー)となっている。   続く...

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 2月19日、外為市場で豪ドルに買い人気が集中、対英ポンドでは10年ぶり高値を更新した。写真はオーストラリアの1ドル硬貨。2004年2月シドニーで撮影(2008年 ロイター/Tim Wimborne)
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