日本版SWF、世界的動向踏まえて議論=渡辺担当相

2008年 02月 22日 10:21 JST
 

 [東京 22日 ロイター] 渡辺喜美金融担当相は22日午前の閣議後会見で、自民党が日本版政府系ファンド(SWF)の設立について研究を始めることに関連し、私的懇談会の「金融市場戦略チーム」での議論について、世界的なSWFに対する議論を踏まえて日本としてどうあるべきかを考えたい、と述べた。

 また、SWFを作るということだけではなく、国の資産の運用のあり方を「大いに研究しないといけない」とも語った。

 自民党は、国家戦略本部(本部長:福田康夫総裁)にSWFの検討チーム(座長:山本有二前金融担当相)を設置し、同日から議論を開始する。これに関連して渡辺担当相は「私の金融市場戦略チームではすでに議論を開始している」としたうえで「まずは世界のSWFがどのような具合になっていて、それに対してどういう議論が起こっているのか、規制すべきかすべきではないのか、それをおさらないしなくてはならない。その上で、世界的なSWFの動向を踏まえ、わが国としてはどうあるべきかを議論したい」と語った。

 SWFに対しては財務省が慎重な姿勢を示している。渡辺担当相は「額賀財務相が外貨準備について国会答弁していたが、担当相として当然の話だ。外為特会は非常にデリケートな問題があるので、額賀大臣があのような考えを表明するのはよく分かる」と語った。一方で「日本では、特別会計のほか、埋蔵金論争で明らかになっているように運用をもっと上手にやったらどうだという議論がある。その観点も含めて、SWFを作るということだけではなく、運用のあり方を大いに研究しないといけない」と述べた。

 渡辺担当相は、世界のSWFには、中国が外貨準備を原資にしているほか、ノルウェーや中東のSWFは資源関連の収益で、ニュージーランドは財政黒字を原資にするなど「いろいろな種類がある」と指摘した。さらに、舛添要一厚生労働相が国民年金・厚生年金で約150兆円ある積立金の運用について、収益をあげるシステムを再検討する考えを示していることに触れて「そういう問題にも広がっていく」と語った。

 <中国出張、東証の北京事務所開設式典に出席> 

 渡辺担当相は同日中国に出張し、東京証券取引所の北京事務所開設式典に出席すると発表した。この出張では中国証券監督管理委員会の尚福林主席と面会する。東証の斉藤惇社長から要請を受けたという。渡辺担当相は先日、中国のSWF「中国投資有限責任公司(CIC)の高西慶社長と会談したことを踏まえ「高社長も日本に来て、日本の金融資本市場への投資を真剣に考えているということなので、中国企業の日本市場への上場など大いに連携強化の話をしてきたい」と語った。

  (ロイター日本語ニュース 村井 令二)

 
 
 
 
 
 

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