日銀総裁人事の停滞許されず、再提示含め3者一体の同意を=財務相
[東京 11日 ロイター] 額賀福志郎財務相は11日の閣議後の会見で、19日に任期切れとなる日銀正副総裁の後任人事をめぐり、野党が政府の人事案に反発を強めていることについて、経済の下振れリスクがある中で日銀総裁人事の停滞があってはならないとの認識を示した。
その上で、民主党など野党に対し、政府案は最善のものであり、野党不同意の場合の再提示を含めて正副総裁候補3人を一体で同意してほしい、と理解を求めた。
政府は7日、新たな正副日銀総裁の候補として武藤敏郎副総裁(元財務次官)の昇格などを中心とした人事案を国会に提示したが、参院で多数を握る民主党など野党は、財政と金融の分離などを理由に反対する姿勢を示している。
額賀財務相は、政府の人事案について「識見・力量を伴ったすばらしい人材。最善のものとして提示した。野党の皆さんの理解を得て、同意してもらうことを強く期待したい」と語った。
さらに、「国際経済は下振れリスク、減速懸念がある。日本経済は回復過程にあるものの、下振れリスクがある。経済政策と金融政策があいまって日本経済をきちんとしなければならない時に日銀正副総裁の人事が停滞するようなことがあってはならない」とし、「日本の中央銀行総裁の空白という事態は避けなければならない」と訴えた。
参院で多数を握る野党が不同意と判断した場合、人事案は白紙に戻るが、額賀財務相は「再提出を含めて同意してほしい」と再提示に言及。「再提出を含めて国会の同意を得る努力をするくらいの立派な人材を送り出した。3者一体での同意をお願いしたい」と繰り返した。
また、市場で株安、円高/ドル安が進行していることに関しては「為替水準にコメントするのは、今の段階では控えたい」とし、「今後の相場動向を注意深く見守っていきたい」と語った。
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