再送:シティと日興が持ち株会社で経営統合、リテールと法人証券は統合
[東京 11日 ロイター] 日興コーディアルグループの全株式を取得した米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)(8710.T: 株価, ニュース, レポート)は11日、同社の日本法人と日興CGの経営統合のため、持ち株会社「日興シティホールディングス(日興シティHD)」を発足させ、今後1年半から2年かけて、銀行・証券・その他の業務を一体経営する体制を整えると発表した。まずは12カ月以内に、シティと日興CGの合弁会社で投資銀行業務を行っている日興シティグループ証券と、日興CGのリテール証券である日興コーディアル証券を統合する。
5月1日付で、日興CGと、その全株を保有するシティグループ・ジャパン・ホールディングスの両社を合併させ、日興シティHDに名称を変更する。日興シティHDは、米シティグループの直接の完全子会社となり、日本での主要な持ち株会社になる。日興CGの子会社群を受け継いで、日興CGの債務を全額引き継ぐ。さらに、銀行持ち株会社として、銀行法で規制される予定。
日興シティHDの会長兼社長にはダグラス・ピーターソン氏が就き、取締役には日興CGから木村義一会長、桑島正治副会長、小笠原範之副社長が就任する。また、名誉会長に塩川正十郎元財務相を迎える。
<銀行業務、2009年末頃に持ち株傘下へ>
証券業務は、日興シティHDの傘下で、日興コーディアル証券、日興シティグループ証券、シティバンク証券の3社が合併し、1つの証券子会社になる予定。すでに日興コーディアル証券はシティバンク証券を5月3日付で吸収合併することを発表しているが、今後12カ月以内に日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の合併も完了させる。
また、銀行業務は、シティバンク銀行と日興シティ信託銀行を展開しているが、日興シティHDは2009年末ごろに傘下に置く予定。さらに、日興CGの資産運用会社、日興アセットマネジメントについては新規株式公開(IPO)の準備を継続する。IPOの時期は未定。
一方で、自己資金投資会社の日興プリンシパル・インベストメンツや不動産関連事業の株式は、米シティグループの「直接または間接の完全子会社に移管する予定」としている。株式の移動時期は未定。このほか、日本でのインフラや管理業務は5月1日付で、日興シティHDの直接子会社として社内向けサービス子会社(日興シティビジネスサービス)に一本化する。
<簡素な経営を重視>
記者会見したピーターソン日本法人CEOは「日本で再編を段階的に行っていくのは顧客に迷惑をかけないためで、関係当局の了解を得ながら、最もコスト効率の高いやり方で進めていく」とした。
日興コーディアル証券と日興シティグループ証券の合併は、旧日興証券の体制に戻るとの見方もあるが、ピーターソン氏は「できるだけ簡素に経営することを重視した」と話した。さらに、日興プリンシパル・インベストメンツを米シティの直接または間接の子会社に移管するのは、グローバル業務の一環としての位置づけだと強調した上で、「日本で維持してさらに強化して伸ばしていく」と説明した。日興アセットマネジメントの株式公開についても「日興CGが始めた戦略だが、変わることはない」とした。
また、ピーターソン氏は、サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題による日本市場への影響については「日本には完全にコミットしている。日本の可能性についての気持ちは変わることなく進めていく」と述べた。
(ロイター日本語ニュース 江本 恵美、村井 令二)
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