4月7日までに新たな日銀総裁誕生させるべき=民主幹事長
[東京 21日 ロイター] 民主党の鳩山由紀夫幹事長は21日の定例会見で、日銀総裁が空席となる異常事態の責任は政府にあるとした上で、4月の金融政策決定会合や7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)を控え、政府の責任として新たな総裁案を提示し、4月7日までに新たな総裁を誕生させるべきだと述べた。
また、新総裁には国際金融に精通した人が望ましいとの考えを示し、空席期間が長くなることは国益上望ましくない、と語った。
今後の日銀総裁人事の行方に関して鳩山幹事長は「4月早々から、総裁としての仕事がある。それまでの間に政府の責任として新たな総裁案を出すべきだ。特に国際金融に精通した人を出すべきだ」と述べ、早急な政府の対応を迫った。
さらに「4月7日までの間に新たな総裁が誕生すべきだ」とも語り、遅くとも次回日銀政策決定会合の開催(8、9日)までには新体制を整えるべきだとの認識を示した。
鳩山幹事長は、白川方明副総裁の総裁代行で実務的には十分こなせるとしながらも「空席のまま長く時間を置くことは国益上望ましくない。早く空席が埋まることを期待する」と繰り返した。
一方、党内で白川副総裁の総裁昇格案があることに関しては、政策の常道として「副総裁が総裁になる人事を行うより、新たな総裁を選ぶべきではないかと思う」と述べ、白川副総裁の総裁昇格案には否定的な考えを示した。
<日銀総裁空席の責任で舌戦続く>
福田康夫首相は20日付メールマガジンで、戦後初めて日銀総裁が空席となる事態に至った経緯と自らの思いを語っている。そのなかで福田首相は「今回の事態は、日本が政治的に重要な決断を行えないというメッセージを国際的に発信する結果となった」と認め、「日銀総裁を不在にしたことは私の責任だが、日銀やこのような政治状態を一刻も早く立て直すことも私の使命であり、責任である」との決意を述べている。
そのうえで福田首相は「拒否権を振りかざし、時間切れに追い込むような態度だけでは、国民に対する政治の責任は果たせない」と民主党など野党の対応も批判した。
こうした民主党批判に対し、鳩山幹事長は「お門違いも甚だしい」と反論。総裁空席の責任はギリギリまで政府案を提示しなかった政府にあるとし、「福田首相は責任をなすりつけた発言はおやめなさい」と述べ、首相の発言を批判した。
<道路特定財源の一般財源化と暫定税率廃止の旗を降ろすわけにはいかない>
与野党間では新たな火種として、3月末を控えガソリンにかかる暫定税率存廃問題が激化している。打開策として福田首相は与党政調会長に道路特定財源の全額一般財源化などを柱とする道路特定財源関連法案の修正案とりまとめを指示したが、一般財源化の時期や範囲は不透明で、暫定税率の即時廃止を主張する民主党との隔たりは大きい。
修正協議に関して鳩山幹事長は「協議を行う用意は常にある」としながらも、「(首相指示にある)秋の抜本税制改革の議論で見直そうでは『やらない』に等しい先送りの議論だ」と指摘。あらためて「道路特定財源の一般財源化と暫定税率の廃止、この2つの旗を降ろすわけにはいかない」と語った。
(ロイター日本語ニュース 吉川 裕子)
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