東京外為市場・15時=ドル99円後半、UBS関連報道でユーロ売り
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 99.60/65 1.5728/33 156.69/72
正午現在 99.96/01 1.5773/78 157.64/75
午前9時現在 99.75/80 1.5758/59 157.22/29
前日NY17時 99.87/91 1.5762/66 157.35/45
[東京 1日 ロイター] 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の午後5時時点から小幅安の99円後半で取引されている。スイスの金融大手UBS(UBSN.VX: 株価, 企業情報, レポート)が第1・四半期に190億ドルの評価損を計上した結果、最終損益が120億スイスフラン(120億3000万ドル)の赤字になるとの見通しを発表。これを受け、ユーロが対ドル、対円で売り込まれ、その後のドル/円の比較的大きな値動きに波及した。
<UBS報道で一変、大きな値動きに>
UBSは1日、第1・四半期に190億ドルの評価損を計上したと発表した。その結果、同期の最終損益が120億スイスフラン(120億3000万ドル)の赤字になるとの見通し。また150億スイスフランの株主割当増資を検討していることを明らかにした。こうした報道を受け、ユーロは対円、対ドルで大きく売られ、ドル/円にも波及したという。
UBSのマルセル・ローナー最高経営責任者(CEO)は、同社が昨年末以来、サブプライムのエクスポージャーを45%・オルトAのエクスポージャーを40%削減したと明らかにした。記者団とのコンファレンスコールで述べた。また、金融業界を取り巻く困難な環境を背景に、リストラを実施してさらに人員を削減する、との考えを示した。
UBS関連の報道を受けユーロ/円、ユーロ/ドルが急落し、ドル/円も下落した。その後、ドル/円は100.10円に急伸、ユーロ/ドルはさらに下落、きょうの安値1.5653ドルを付けるなど、比較的大きな値動きとなった。市場では「短期的なショートカバー」(外資系証券)と見られている。
<豪ドルは様子見、今後の金融政策への見方は二分>
オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は1日、政策金利であるオフィシャルキャッシュレートを7.25%で据え置くことを決定した。据え置きは大方の予想どおり。RBAは1日に月例の理事会を開催した。RBAはインフレを抑制するため、昨年8月以来4回利上げしており、今年に入ってからは2度利上げしていた。政策金利7.25%は、12年ぶりの高水準にあたる。
その後の声明は、市場で「ハト派的」(外銀)と受け止められ、豪ドル売りを誘った。今後の金融政策には「雇用の伸びの強さや、交易条件の改善見通しを指摘しており、依然として5月利上げの可能性がある」(JPモルガン)、「5月に利上げがあると予想していたが、据え置かれる可能性が高まった」(シティ)と見方が分かれている。ある資本筋は「RBAはこれまでタカ派だったことを考えると、少し様子を見たい」(資本筋)と指摘する。
<トルコの政局流動化でリラ急落、日本の総選挙の話題には反応なし>
トルコ・リラは1ドル=1.3315/25リラ付近。トルコ憲法裁判所は31日、イスラム系政党で与党の公正発展党(AKP)の解党などに関する検察当局の提訴を受理した。検察当局は、AKPが政教分離を侵し、国家のイスラム化を進めようとしていると主張。トルコの政局流動化の可能性が指摘されている。これを受け、前日は1.29リラ付近から一時1.3395リラ付近に下落した。
一方、民主党の小沢一郎代表は1日の記者会見で、年金記録問題に関連し、2008年3月末までに照合を終えるとした政府・与党の公約が守られなかったことの責任は重いと指摘した。そのうえで、福田康夫首相の責任論に言及、早期衆院解散の必要性を強調した。これについて、福田首相は前週末の報道各社とのインタビューで「経済は踊り場にある状況だ。国際的にも金融経済が不安を抱えている。果たして今やってよいのかという判断が優先されるべきだ」と衆院解散・総選挙を否定した。しかし、外為市場では、国内の政治は材料視されていないという。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)
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