再送:米中戦略経済対話が北京で開催、中国は信頼醸成重視の姿勢示す

2008年 04月 2日 16:25 JST
 
記事を印刷する |

  [北京 2日 ロイター] 米中戦略経済対話が2日、北京で始まった。中国側から市場開放や人民元上昇加速の約束を取り付けられることを期待して訪中したポールソン米財務長官に対し、中国はコミットメントを再確認した。

 中国側の代表である王岐山・副首相(金融担当)は、ポールソン長官に対し、3月の全国人民代表大会(全人代)の承認をへて正式発足した新政府が米国との建設的・協力的関係を重視しており、とりわけ米国との戦略経済対話が重要だと認識していると表明。

 王副首相は、3つのセッションを終えた時点で「われわれは、多くの共通した理解に達し、相互の戦略的信頼を高め、中・米間のビジネス関係、中・米関係全体の安定的成長の促進にとって重要な貢献を図った」と述べた。

 ポールソン長官は、王副首相と協力し、今後の戦略経済対話の準備を進めるのを楽しみにしている、と述べた。

 次回の戦略経済対話は6月にワシントンで開催される予定。

 今回のポールソン長官の訪中については、米当局筋から、経済問題が焦点だがチベット問題も提起されるとの見解が示されている。

 ペロシ米下院議長は1日、チベットでの騒乱を理由に北京五輪の参加国・地域が開会式をボイコットすべきとの見解に理解を示した。

 <人民元問題>

 ポールソン長官は2日に胡錦濤・中国国家主席と会談する予定。しかし、会談でポールソン長官がどのような問題を提起するかについては、米当局筋もコメントしていない。

 米証券大手ゴールドマン・サックスの最高経営責任者(CEO)時代に中国に何度も足を運び、中国に対する知識が豊富なポールソン長官は、中国にさらなる市場開放や人民元の上昇加速を促すには外交を駆使する必要性を強調している。

 中国人民銀行は最近数カ月、人民元をより急速に上昇させている。人民元の対ドル相場は、2007年に6.86%上昇したが、今年は第1・四半期ですでに4%上昇している。人民元の上昇は、12年ぶりの高水準となっているインフレを抑制する手段の一つとなっている。

 しかし、バンク・オブ・アメリカ(北京)のグレーター・チャイナ経済担当責任者、タオ・ワング氏は、第1・四半期にみられたペースの人民元高が続くとは考えていない。

 同氏は2日付のリポートで「現在のインフレ圧力が緩和し、輸出の低迷が明らかになれば、元/ドルの調整は鈍化すると予想される」と指摘した。

 中国の為替政策の大幅な変更は、今回のポールソン長官の訪中の間にも、その後ワシントンで開催される7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)の場でも発表されそうにない。

 バンク・オブ・アメリカ(北京)のワング氏は「ドルや米金融市場をめぐる不確実性を考慮すれば、戦略経済対話やG7での為替に関する協議は人民元の上昇よりドル相場の動向が中心になるとみられる」とみている。

*内容を追加し再送します。

 
 
Photo

編集長のおすすめ

  • ニュース
  • 写真
  • ビデオ

ロイターオンライン調査

Photo
事業規模11兆円は十分な規模。定額減税も盛り込み評価できる。
減税などの対策で国の借金が増えるようであれば逆効果。「安心実現」とは言いがたい。
不十分。政府にはもっと予算をつぎ込んで追加的景気対策を講じて欲しい。