インタビュー:白川氏、日銀総裁の力量十分=セブン銀社長

2008年 04月 4日 19:32 JST
 
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 [東京 4日 ロイター] セブン銀行(8410.Q: 株価, ニュース, レポート)の安斎隆社長(元日銀理事)は4日、ロイターとのインタビューで、日銀総裁への昇格案が浮上している白川方明副総裁について、柔軟ながら筋の通った理論派で総裁としての力量は十分にあると評価した。

 国際的な金融不安と景気減速の一方、世界的なインフレ懸念の高まりで各国の金融政策は動きにくい状況にあるが、日銀の金融政策運営について、政策金利は0.5%しかないものの必要なタイミングで柔軟に使うべきと主張した。

 <白川氏、福井前総裁より経済理論や金融システムへの考え方しっかり>

 安斎社長は、白川氏の力量について「柔軟だが無節操ではなく、筋が通っている。しかし主張すべきところは主張する」と評価。また「経済理論に関するレベルも高く、金融システムへの考え方もしっかりしている」として、「そういう点では福井前総裁をも凌ぐ実力だ」と高く評価した。

 総裁人事の考え方としては、政治の圧力をかけないことが一番重要と指摘。「独立性が確保されていないと、政治圧力の影響から、あるいは逆に反発から無理な判断に陥りがちだ」と述べ、「独立性そのものが目的ではなく、それを手段として適切な判断ができる環境をつくることが最終目的」との認識を示した。

 <国際金融不安に対して日本のできること>

 日銀の金融政策運営については、政策金利が0.5%しかなくても国際金融不安の高まりの中で対応する余地はあると主張。「日本は何もできないというべきでもないし、日本の景気は利下げをするほど悪化しないと考えるべきでもない」として、いざという時には利下げも辞さない用意が必要との考えを示した。

 安斎社長は「少なくとも0.5%という下げ余地はある」として、0.5%の金利を必要なタイミングで利下げに使ってもいいと指摘。景気減速とインフレ傾向の板ばさみの中で欧米中銀に動く余地がそれほどない中で、日本はそれほどインフレ圧力が高まっていないと語った。

 <金利正常化路線は維持すべき、適正金利は2%>

 一方、目先は柔軟な対応が必要としながらも、日銀は金利正常化路線をあきらめるべきではないと主張。低金利の継続でモラルハザードが起こり、資源の無駄が生じていることに加え、「懐を深くして金利がもつディシプリン機能を回復しなければならない。そのためにはおそらく2%程度の金利が適切だろう」と述べた。

 (ロイター日本語ニュース 中川 泉)

 
 
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