2007年度の企業年金運用利回りは‐9.74%、5年ぶりのマイナス=R&I

2008年 04月 8日 17:22 JST
 
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 [東京 8日 ロイター] 格付投資情報センター(R&I)によると、2007年度の企業年金の運用利回りはマイナス9.74%(推定値)と2002年度以来5年ぶりのマイナスとなった。米サブプライムローン(信用度の低い借り手向け住宅融資)問題をきっかけに内外の株価が大幅に下落したことや、対ドルなどで円高が進んだことによる外貨資産の目減りが要因。

 07年度の運用成績は06年度のプラス4.65%に比べ大幅に悪化し、1989年度の同調査開始以来、過去3回目のマイナスとなった。マイナス幅は02年度の12.15%に次ぐもの。

 R&I投資評価本部年金事業部のシニアアナリスト、北浦和志氏は「年金は中長期で運用の基本方針を定めているため、単年度でマイナスになっても方針が変わるわけではないが、3─5年毎の見直し時期に来ている基金が内外株式の資産配分を抑えていく動きはあるかもしれない」とみる。

 データはR&Iが約130の年金基金についてデータを集計・算出したもので、07年4月─08年2月については実績値を用い、3月は暫定値を使った。対象の年金資産残高は約12兆円で企業年金全体の約16%を占める。

 07年度の主要資産の動向をみると、国内株の指標であるTOPIX(配当込み)がマイナス28.05%、外国株式のMSCI─KOKUSAI(配当込み、税引前、円ベース)がマイナス16.80%と大幅に落ち込んだ。一方、国内債のNOMURA─BPI総合はプラス3.36%、外債のシティグループ世界国債インデックス(日本を除く、円ベース)はプラス0.52%だった。

 「国内株がバブル崩壊後の最大の下げとなった91年度の27.42%を上回る下落率となり、運用成績を悪化させた」(北浦氏)。このほか、07年度は円がドルに対して約16%、英ポンドに対し約15%上昇し、外貨資産を目減りさせた。北浦氏によると、07年度の市場インデックスの変動率のうち、外国株は約10%分、外債は約6%分が円高によるマイナス影響分だった。

 特に1─3月期は、株価下落や円高が加速したため、全体の運用利回りがマイナス7.86%と07年度の四半期としては最低の成績となった。

 同社集計データの平均時価構成比は2月末時点で、国内株が22.9%、国内債が30.9%、外国株が16.8%、外債が10.3%などとなっており、伝統資産の代替分を除くオルタナティブ投資の比率は5.1%だった。

 
 

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