従来同様、日銀と意思疎通図り経済政策運営に努めたい=財務次官
[東京 10日 ロイター] 津田広喜財務次官は10日の記者会見で、白川方明日銀総裁が9日に就任し、新たな日銀体制が発足したことについて、これまでと同様に日銀と意思疎通を図り、円滑な経済政策運営に努めたい、と述べた。
津田次官は、今回の日銀正副総裁人事で財務省出身者が3度にわたって民主党などの反対で「不同意」となったことについて「政府として提案したものが通らなかったのは残念に思う」とだけ述べ、「日銀の3役は、相当に難しい職。広く適材を求めることが大切との印象を持っている」と語った。
その上で、白川新総裁に対して「日本経済、国民のために奮闘してほしい」とエールを送り、財務省として「従来同様、しっかり日銀と意思疎通を図りながら、経済政策の円滑な運営に努めたい」と述べた。
また、民主党の小沢一郎代表が財務省出身者を不同意とした理由に「天下り禁止」を挙げていることについて「日銀が政府から独立しているのは明白。われわれが日銀に干渉したことはかつてない」と語った。
財務省が10日に発表した国際収支状況速報によると、2月の経常黒字は前年比2.9%増の2兆4677億円となり、2カ月連続の増加となった。このうち貿易収支黒字は1兆0353億円で前年比6.6%減少した。
津田次官は輸出の状況について「緩やかに増加している」との認識を示し、「景気は全体として足踏み状態と認識しているが、改正建築基準法の影響が収束し、輸出も増加基調にあり、緩やかな回復を期待している」と、これまでの見解を繰り返した。
ただ、「米経済の減速や、原材料価格の高騰が中小企業を中心にコスト面で企業収益を圧迫している。こうした下振れ要因を見据えて取り組んでいく必要がある」と指摘した。
(ロイター日本語ニュース 伊藤 純夫)
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