円建て公社債は2500億円増、金利水準にらみ長期化=明治安田生命
[東京 10日 ロイター] 明治安田生命保険は、2008年度の一般勘定資産の運用計画として、円建て公社債を2500億円増とする方針を明らかにした。金利水準をにらみデュレーションを長期化する。外債はほぼ横ばいの予定で、為替水準に留意しつつ残高水準を維持する。
08年度の想定為替レンジはドル/円が92─112円、ユーロ/円が145─165円。国内株は残高圧縮を継続する計画。外国株は微増とし、収益力向上のため一部を新興国に振り向ける。
<国内債券>
08年度の10年国債利回りの予想レンジは1.15─1.85%とし、年度末は1.75%になると予想している。年度前半の国内景気に関しては、海外景気の減速により、やや低めの成長が続くとの見方。ただ、新興国景気がある程度底堅く推移すると見られることや、従来からのリストラで国内企業部門の基礎体力が改善していることなどを考慮し、景気失速は免れるとしている。こうした見方から、米国景気が持ち直し、米連邦準備理事会(FRB)が利上げに動くのを確認するまで日銀は利上げを見送るとの見方を示した。
円建て公社債は、安定収益確保の柱となる資産として平準的に積み増し、持続的かつ安定的なデュレーションの長期化を推進する。2008年度は2500億円を積み増す方針。2007年度の計画では3000億円を積み増す予定だったが、実際には2100億円にとどまった。残り900億円の大半を外債投資に充てた。RMBS(住宅ローン担保証券)には1300億円投資する計画。
<国内株式>
価格変動リスク抑制の観点から、残高を圧縮するという方針を継続する。07年度は500億円減少させる計画だったが、実際には400億円だった。運用資産に占めるシェアは16%程度に減少した。国内株式市場については、海外景気の減速に加え、政局混迷や円高、商品価格の上昇などにより、年度前半は上値の重い展開を見込む。また、米国株価の上昇が見込まれる年後半以降は緩やかな回復を想定している。日経平均の予想レンジは1万1000円─1万6000円、年度末は1万5250円を予想している。
<外国債券>
08年度の残高は横ばいの見込み。超過収益確保のため、内外の金利差に着目した投資を展開する。為替水準に留意しつつ、残高水準を維持する。償還分1700億円を再投資する方針。償還となる外債の為替別のウエートは米ドルが70%、ユーロ20%、英ポンドと豪ドル10%。
1月1日からヘッジなしの運用を再開した。ただ、今後は状況に応じ、ヘッジ付きの運用も検討したいという。為替の予想レンジはドル/円92─112円で、年度末が110円。ユーロ/円は145─165円で、同149円。米10年債の利回りレンジは3.2─4.6%、米FF金利は1.25%―2.50%を予想している。
<外株やその他の投資>
外株は微増とし、海外の成長性、分散効果の享受という観点から投資を進める方針。オルタナティブ投資も行う考えだが、一定の範囲内で弾力的に運用するという投資姿勢のもとで、パフォーマンスを見ながら入れ替えを中心に運用を展開する。NYダウの08年度予想レンジは1万1200─1万5000ドルで、年度末は1万3900ドルを予想している。
一方、不動産投資は微減を見込む。稼働率の低い不動産を売却していく一方で、収益力向上を目指し、不動産の改修も進める。
(ロイター日本語ニュース 吉池 威記者)
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