来週の外為市場はドルの売り場探し、投機筋がレンジ下抜け狙う

2008年 04月 13日 13:00 JST
 
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 [東京 11日 ロイター] 来週の外為市場でも、ドルは上値の重い展開となりそうだ。多くの参加者がドル安地合いの継続を見込む中、相次ぐ米系金融機関の決算や米経済指標の発表が、売りのきっかけとなる可能性が指摘されている。

 対円では国内投資家の「期初の買い」を見込む声もあるが、7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で当面の主要イベントが終了するため、投機筋があらためて売り姿勢を強めてくるとの見方も多い。ドルが最近の取引レンジ下限である100円を下回れば、売りが加速する可能性もある。

 予想レンジはドル/円が98.00―103.00円、ユーロ/ドルは1.5700―1.6000ドル

 <投機筋がドル売り強める公算、指標と決算の発表相次ぐ>

 市場では、投機筋がドル売り姿勢を強めてくるのではないかとの見方が出ている。4月の新年度入り後は、米雇用統計やG7などの主要イベントが相次いだため「多くの投機筋がいったんドル売りを手控えた」(外銀)が、G7が手掛かり難に終われば、ドル安地合いは変わらないとして「売り仕掛けようと待ちかねている」(都銀)投機筋が動き出す可能性があるという。新年度入りから2週間が経過し、国内大手投資家の海外投資に伴う円売りが本格化するとの見方もあるが、ドルが再び全面安となれば、最近の取引レンジ下限である100円を再び割り込む展開もありそうだ。「101円台でしっかり上値が押さえられるようになれば、再び下値試し」(先の外銀)という。

 主な決算発表予定は15日が資産運用大手ステート・ストリート(STT.N: 株価, 企業情報, レポート)、米銀6位のUSバンコープ(USB.N: 株価, 企業情報, レポート)、増資を検討中の大手貯蓄金融機関ワシントン・ミューチュアル(WM.N: 株価, 企業情報, レポート)。16日がJPモルガン・チェース(JPM.N: 株価, 企業情報, レポート)、17日がメリルリンチ(MER.N: 株価, 企業情報, レポート)とバンク・オブ・ニューヨーク・メロン(BK.N: 株価, 企業情報, レポート)、前月に銀行の信用供与枠から資金を調達した金融サービスのCITグループ(CIT.N: 株価, 企業情報, レポート)。18日にシティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)、銀行大手のワコビア(WB.N: 株価, 企業情報, レポート)。

 米指標の発表予定も、連日目白押しだ。主要指標だけでも14日が3月米小売売上高と2月米企業在庫、15日が4月NY州製造業業況指数と3月米卸売物価指数、2月対米証券投資、4月米住宅建設業者指数、16日が3月米住宅着工件数、3月米消費者物価指数、3月米実質所得、3月米鉱工業生産、米地区連銀経済報告、17日が3月米景気先行指数と4月米フィラデルフィア地区連銀業況指数。今週は落ち着きを取り戻した米新規失業保険申請件数にも注目が集まっている。

 <英仏CPIやECB月報など>

 英国では14日に3月英生産者物価指数、15日に3月英消費者物価指数、16日に3月英失業率が発表される。イングランド銀行(英中央銀行)は10日、市場予想通り政策金利を0.25%引き下げ5.0%としたが、その後にロイターが実施した聞き取り調査では、エコノミスト56人中36人が6月の金融政策委員会までに、政策金利が4.75%に引き下げられると予想。8人が5月中に利下げと回答するなど、市場では追加利下げ観測が根強い。指標が予想を下回れば英ポンドの下落につながりそうだ。

 欧州では15日に3月仏消費者物価指数と4月独景気期待指数、17日に欧州中央銀行(ECB)月報、18日に3月独生産者物価指数が発表される。10日にECBのトリシェ総裁が、最近の為替市場のボラティリティは行き過ぎで遺憾に思うと述べたことをきっかけにユーロ売りが進んだが、同日に理事会を開催したECBが発表した声明文は「ECBがインフレ警戒に傾いていることが明らかになった」(外銀)ことが利下げ期待の後退につながり、ユーロの下値を支えてている。15日にはオーストラリア準備銀行(中央銀行)が理事会の議事録を公表する。

 (ロイター日本語ニュース 基太村 真司記者)

 
 
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